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ピーチ初号機、離日 初の退役機、シンガポールへ

6/10(月) 16:31配信

Aviation Wire

 国内初のLCCとして2012年3月に就航したピーチ・アビエーション(APJ/MM)のエアバスA320型機の初号機(旧登録記号JA801P、現登録記号F-WXAP)が6月10日、返却先のシンガポールへ向け離日した。同機は今後ほかの航空会社の機体として、各地を飛び回る。

 旧JA801Pは5月31日付で抹消となり、現在はエアバスに所属する。AIB4887便としてシンガポールのセレター空港へ向かう同機は、拠点としていた関西空港を午後2時2分に出発し、セレターには午後7時40分ごろ到着する見込み。今後はシンガポールで整備を進め、他社機として運航する。

 出発前に駐機場で開催した“お別れ会”には、ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)など社員有志が参加した。社員は横断幕にJA801Pへ感謝するメッセージを寄せ書きした。井上CEOは「ありがとう! これからのPeachに期待下さい」と寄せ書きし、約7年2カ月間の運航をねぎらった。

 同機はリース導入した新造機で、2011年11月4日にエアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズで引き渡された。10日にピーチの拠点である関西空港へ到着し、報道関係者に公開された。

 就航初日の2012年3月1日は、ピーチの初便である関西発札幌(新千歳)行きMM101便などに投入され、この日から国内LCCが歩み始めた。初日の路線は関西-札幌線と福岡線の国内線2路線のみだった。

 JA801Pは今年5月3日の運航を最後に退役。最終便は福岡発関西行きMM158便で、就航初日に乗務した岡恒(おか・ひさし)機長と客室乗務員の荒本真麻さん、パシオン麗美さんも乗務した。

 同機は就航時に一般公募により「Peach Dream」と名付けられ、左機首付近に愛称が記されていたが、退役に伴い同じ位置に復活させた。就航初便から約207万人の乗客を運び、総飛行時間は2万700時間超、総飛行距離は地球325周にあたる約1300万キロ、総飛行回数は1万3883回になった。

 ピーチの現在の機材数は、初号機を除くとA320が25機。年内は旧JA801P同様、数機の退役を予定している。今後は既存機の更新や追加として、A320の発展型A320neoを26機、A321neoの航続距離延長型A321LRを2機の計28機を導入する計画を進めて、2020年度以降は50機体制を目指す。ピーチはA321LRにより、片道7時間程度の中距離LCC事業に参入する。

Yusuke KOHASE

最終更新:6/10(月) 16:31
Aviation Wire

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