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木村九段が羽生九段破り挑戦権を獲得 第60期王位戦

6/10(月) 18:11配信

マイナビニュース

豊島将之王位への挑戦権を争う第60期王位戦挑戦者決定戦の羽生善治九段―木村一基九段戦が6月6日、東京・将棋会館で行われ、木村九段が勝って2016年度の第57期以来3期ぶり4回目の挑戦権を獲得しました。

【資料】豊島王位 ― 木村九段 全戦績

羽生九段の100期チャレンジは他棋戦へ持ち越し

対局は羽生九段の先手で、序盤から激しい戦いになりやすい「横歩取り」の戦型へと進みました。ペースを握ったのは羽生九段でしたが、相手が見せた一瞬の緩みにすかさず反応した木村九段が逆転。羽生九段の玉に攻め掛かります。しかし、しぶとく粘り決め手を与えない羽生九段。形勢が混沌とする中、木村九段は相手玉を攻める方針から相手の攻めを完全に受け止めて勝つ方針に作戦変更を図ります。最後は、自身の玉もまだ安全な状態ながら、木村玉を詰ます手段を完全に断たれた羽生九段が投了を告げる形となりました。

木村九段の最終手は相手玉を攻める手ではなく、自玉のすぐ下のマスに強力な守り駒「金」を打ち付ける△4一金。受けを得意とし、将棋漫画「ハチワンダイバー」のヒロイン・中静そよの二つ名「アキバの受け師」になぞらえ「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ木村九段、面目躍如の一局となりました。

木村九段はこれで7回目のタイトル戦登場となりますが、これまでの6回はすべて挑戦失敗に終わっています。今回の七番勝負、相手は王位のほか、名人、棋聖を持つ三冠の豊島王位。下馬評としてはどうしても豊島王位優勢に傾くところですが、両者の対戦成績を見ると、過去8戦中豊島王位4勝、木村九段4勝とまったくの互角となっています(※全戦績は画像を参照)。

戦型的には両者居飛車党のため、相居飛車中心のシリーズになることは間違いありません。具体的な戦型はフタを開けてみるまでわからないところですが、これまでの対戦を見ると8局中5局が「横歩取り」に進んでいるため、本局と、5月30日に行われた第32期竜王戦ランキング戦1組3位決定戦で木村九段が羽生九段相手に連勝を収めた「横歩取り」中心のシリーズになることも考えられます。

現役最強の呼び声高い三冠保持者・豊島王位に、悲願の初タイトルを目指す45歳、7回目のチャレンジャー・木村九段が挑戦する楽しみなシリーズは7月3日に開幕します。七番勝負の日程、対局場は以下の通りです。


☆第1局 7月3、4日

名古屋市「か茂免」
☆第2局 7月30、31日

札幌市「京王プラザホテル札幌」
☆第3局 8月8、9日

福岡市「大濠公園能楽堂」
☆第4局 8月20、21日

神戸市「中の坊瑞苑」
☆第5局 8月27、28日

徳島市「渭水苑」
☆第6局 9月9、10日

神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
☆第7局 9月25、26日

東京都千代田区「都市センターホテル」

将棋情報局

最終更新:6/10(月) 18:12
マイナビニュース

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