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サニブラウン 100メートル日本新9秒97マーク 快足の秘密はボルト級強心臓

6/10(月) 17:02配信

東スポWeb

 強さは世界最速級だ。陸上の全米大学選手権男子100メートル決勝(7日=日本時間8日、テキサス州オースティン)でサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が日本新記録となる9秒97をマーク。東京五輪に大きな期待を抱かせる結果となったが、本人は「まだまだ」とさらなるタイム短縮に自信満々だ。それもそのはず、サニブラウンの強みは決してフィジカル面だけではなく、あのスーパースターをほうふつとさせる“強心臓”にもあるという。

 準決勝を追い風2・4メートルの参考記録ながら9秒96で走っており、好調を維持したまま決勝のレースを迎えた。結果は3位で日本勢として初めての大会制覇はならなかったが、桐生祥秀(23=日本生命)の持つ日本記録(9秒98)を0秒01更新。それでも「あまり実感はない。もうちょっと、いいタイムが出たと思う」とさらなるタイム短縮の手応えを口にした。

 母校の城西大付属城西中・高(東京)陸上部の恩師で、シドニー五輪陸上短距離代表の山村貴彦氏(39)は本紙の取材に「準決勝でも好タイムが出ましたし、もうすでに彼の中には9秒9台を出せる感覚が備わっているということでしょう」と指摘。同大会では200メートルでも日本歴代2位の20秒08を記録したことから「ダイヤモンドリーグでは、マイケル・ノーマン選手(21=米国)が19秒70を出したりしている。ハキームも大きな大会でどれくらいのタイムを出すのか楽しみ」と世界トップクラスとの対決を期待した。

 今後もさらなる進化を遂げていきそうだが、快足の源は身長188センチの恵まれた体格だけではない。山村氏によれば「ハキームはオンとオフ、ちゃんとしている選手なのかもしれないね。性格はのんびり屋さんでマイペース。どこで集中するのか聞くと、意外にも『スタートの合図がかかったくらいに自分のモードに入る』と言っていた」。メンタル面で独自の“スイッチ”を持っているという。

 これはあの“世界最速の男”との共通点でもある。「(オンとオフの瞬時の切り替えは)スーパースターにあるような。例えば(引退したウサイン)ボルト選手(32=ジャマイカ)はスタート前にカメラが来るとおちゃらけてポーズを取っていて、でも走ったらすごい速いとか。本当にそういう感じなのかな。彼のポテンシャルですごいと思うのが、大きい舞台に行けば行くほど力を発揮できること」(山村氏)

 今後は世界選手権(9月開幕、ドーハ)の切符をかけて日本選手権(27日開幕、博多)に出場する予定。当日は会場に詰め掛けるファンの視線をクギ付けにしそうだが、ボルト級の“強心臓”で桐生らとの戦いを制するのか。期待は高まるばかりだ。

最終更新:6/10(月) 17:02
東スポWeb

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