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梅雨特有の病”気象病”を軽減する方法とは

6/10(月) 7:05配信

ウェザーニュース

 先日、関東でも梅雨入りが発表されましたが、こういう時季に「気が滅入る」「何となく不調」という人がいたら、それは気象病かもしれません。これまでの習慣を少し変えれば、梅雨時の悩みが改善する可能性があります。

 熱中症など夏への備えにもなる梅雨の気象病対策を、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生が教えてくれます。

1.梅雨の気象病リスクをチェック

 まず、あなたに気象病の可能性があるかチェックしてみましょう。これらの項目に複数当てはまるようなら、気象病のリスクが高いといえます。

2.痛みだけではない、“天気痛”とは?

 「気象病の代表は“天気痛”とよばれるもの。天気痛とは、天気の影響を受けて生じたり、悪化したりする慢性の痛みのある状態のことです」(佐藤先生)

 天気が変わるときは、気圧や湿度、温度などが変化します。これらの変化を身体が感じ、それがストレスとなって交感神経に作用するのです。交感神経は、内臓などの機能をコントロールする自律神経のうち、身体を活発にさせる働きをします。交感神経が優位になることで片頭痛や腰痛、関節の痛みなどの慢性痛が悪化するのです。

 「梅雨時というのは、低気圧が繰り返し前線の上を通過している状態で、気圧が毎日のように変動します。その影響で、片頭痛や腰痛などの天気痛が引き起こされます。

 さらに、梅雨特有の高い湿度や寒暖差は、天気痛を悪化させる憎悪因子となります。関節リウマチや関節痛、神経痛、スポーツ外傷などは、特に梅雨時に痛みが出やすいですね。梅雨頭痛という言葉もあります。日照時間も短いことから精神的にイライラしたり、うつ症状が出やすい人もいます」(佐藤先生)

3.梅雨の気象病を軽減する方法

 では、梅雨時の気象病をコントロールするには、どうしたらよいのでしょうか。

 「天気は変えられませんが、行動を少し変えることで過ごしやすくなります。ポイントは、身体を動かすことと生活のリズムを整えることです」(佐藤先生)

 梅雨時は室内にこもりがちですが、晴れ間があったら外に出て、身体を動かすなどしましょう。散歩や軽く汗をかく程度の運動がお薦めです。

 「雨が降る日は副交感神経が優位になりやすく、体内リズムが乱れがちです。太陽が顔を出したら意識して光を浴びることで自律神経を整えましょう。食事や睡眠など生活のリズムを保ち、お腹を冷やさないことも大切です」(佐藤先生)

 梅雨時は湿度が高く、汗をかきにくいことも問題だといいます。

 「梅雨時は、肌に何かが張り付くような感じがしますが、実際に水分が蒸発しづらく、発汗作用が機能していない状態です。これが長く続くと、汗をかきづらい身体になってしまいます。ですから、こまめにタオルでふくなど、汗をかけるようにしましょう」(佐藤先生)

 ただし、激しいスポーツや風呂の湯温を上げすぎるなど、“やり過ぎ”は禁物です。

 「激しいスポーツや、サウナで大量の汗をかくなど、“極端な努力”はよくありません。大量の汗をかけば身体が脱水状態になり、血液が濃くなって脳梗塞などのリスクが高まります」(佐藤先生)

 これらのことを行っても改善しなかったり、気象病のリスクが高い人は、早めに専門医に相談しましょう。

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最終更新:6/10(月) 7:05
ウェザーニュース

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