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中元商戦は「令和」で弾み ハレの日を演出へ自家消費も

6/10(月) 17:10配信

日本食糧新聞

少人数世帯が使いやすい「適量」をコンセプトとする京王百貨店の「美味適量」、手軽にごちそうメニューを用意できる簡便性に着目した三越伊勢丹の「ワールドデリシャスジャーニー」、同じく三越伊勢丹で宗教上の禁忌に配慮した「ハラール・フードセレクション」なども、贈り先について深く考えた上で選ばれる商品だといえる。

ギフトの用途は拡大

ギフト市場の拡大領域である自家消費を喚起するのも、脱日常の魅力にほかならない。高島屋は、自家消費の中元ギフトを「おいしいものが一堂に集まるシーズンイベント」ととらえ、七夕に向けて盛り上がりを作ろうとする。

関連商品として星をモチーフにしたグルメギフトを提案する。そごう・西武は、訳ありで価格を抑えた商品を自家用に提案する。不揃いのドンコや、瑕疵(かし)のある焼き海苔を対象品として揃えた。

自家消費の利用シーンは、伝統的な中元ギフトの枠を越えたものだ。同様に、パーソナルギフトとして利用されることでも中元期の需要は広がる。

東京・京都・奈良・九州の国立博物館とのコラボギフトは、ビール大手などが限定デザイン商品を展開する。ギフト商品として新鮮な印象を与えるだけでなく、帰省時の手土産にも利用されているという。地域性を打ち出すギフトにも同じような利用シーンが見られる。

そごう横浜店の地元ギフトや、小田急百貨店の「いま、注目のエリアセレクション」がフォーカスする東京ギフトなどは、首都圏のグルメを楽しむパーソナルギフトとして広い用途を見込める。

店頭のギフトセンターで選ぶメリットは、陳列された見本を確認しながら選べることにある。スタッフとのコミュニケーションで疑問や不安を解消することもできる。店舗ならではの体験として、日本橋三越本店はギフトを使ったアレンジメニューを紹介する実演コーナーを設ける。西武池袋本店も試食コーナーを設置し、商品を確かめながら検討できるようにした。

ギフトのオンラインショッピングは、店頭以上の品揃えで、送料も優遇する場合が多い。出掛ける手間が省けるというだけでなく、時間を掛けて商品を選びたい利用者ほど適している面もある。

店舗でもネットでも、売場が果たすべき役割は脱日常的な商品との出合いと、その商品への理解を深める機会を提供することだ。購入者にとっては、そこで得る商品への驚きこそが買い物体験の価値になる。

※日本食糧新聞の2019年6月10日号の「中元ギフト特集」から一部抜粋しました。

日本食糧新聞社

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最終更新:6/10(月) 17:10
日本食糧新聞

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