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「聞く耳を持つのは友達やネットの情報」 高校生の大麻、教育現場に衝撃

6/10(月) 5:15配信

沖縄タイムス

 沖縄県立高校生ら未成年10人が摘発された大麻事件。学校関係者の衝撃は大きく、校長らは驚きを隠せない。一方で、会員制交流サイト(SNS)の広がりから「いつか起きると思っていた」との声も上がる。今後どのように薬物防止教育に取り組むべきか、困惑の声も漏れる。

 沖縄本島南部の高校の校長は「起こりえないと思っていた。大変驚いている」と声を落とした。

 事件ではSNSを通じた売買の可能性が指摘されている。校長は、SNSに関しては生徒間の誹謗(ひぼう)中傷の問題が多いと話し「そこに重きを置いた指導をしてきた」。不審な書き込みを見つけた生徒から報告を受けた際は、相手が誰なのか分からないため対応に苦慮したという。スマートフォンの使い方やマナーの指導にも取り組んできたが、「盲点があったと思う。指導を強化しないといけない」と危機感を募らせる。

 本島北部の高校の50代の教員は、SNSで学校や年齢の枠を超えて付き合いが広がる生徒の日常を目の当たりにしているため、事件に「驚きはなかった」。SNSや薬物の危険性を伝えてきたものの「先生の言うことは脅しと捉えがちで、聞く耳を持つのは友達やネットの情報」と嘆く。

 過去にも薬物使用で高校生が摘発されているが、「学校の緊張感が長続きしなかった。うちの学校ではない、と人ごとに思う雰囲気や保護者の危機感の乏しさもある」と警鐘を鳴らす。「薬物でどれだけ人生が壊れるか、生徒が実感を持てる教え方が必要。大人が一生懸命な姿を見せなければ子どもは変わらない」と呼び掛ける。

最終更新:6/10(月) 5:15
沖縄タイムス

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