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タイ拠点の振り込め詐欺、アジトにあった秘密マニュアル 「一度電話を切られますと……」驚きの手口の数々

6/14(金) 7:00配信

withnews

3月下旬、タイ中部パタヤの高級住宅地で、「振り込め詐欺のアジト」が摘発されました。そこにいた日本人15人は遠くタイから日本に詐欺行為を働き、2カ月ほどで約2億円をだまし取っていたとみられています。このグループは5月、全員が日本に強制送還され、詐欺容疑で逮捕されました。タイ警察が押収した「マニュアル」には、相手の心理をもてあそぶ、だましの手口が詳細に書かれていました。(朝日新聞ヤンゴン支局長兼アジア総局員・染田屋竜太)

【写真特集】「携帯を切らせない」…手書きの「コツ」書かれた秘密マニュアルとは アジトの内部にも潜入

リゾート地の一角に「アジト」

タイ中部パタヤは、ビーチや歓楽街で有名。3月29日夜、その住宅地の一角に、警察や報道陣が集まりました。タイ警察が、日本人グループが振り込め詐欺をする「アジト」に強制捜査をかけたというのです。

日本では通常、事件現場は証拠保全、現場保存を理由に記者は近づかせてもらえないもの。発生直後から警察官が現場をがっちりガードし、黄色いテープで「規制線」をはることもあります。

それが、今回の現場では、さらっと門をくぐって家の中に入っても、現場にいる警察官は誰も何も言いません。それならと、アジトとされた部屋の中をじっくり見ることにしました。

広いガレージや屋外プールが備えられ、壁や床もきれいな一軒家。実は昨年建ったばかりといいます。

玄関を入るとすぐに広い部屋があり、警察官が写真を撮ったり、証拠品をビニール袋に入れたりしていました。記者が触ろうと思えば手に取れる状態で、「ずいぶん管理が緩いな」と驚かされます。

部屋には壁に沿って長机が置かれ、その上にノートパソコンや電話、メモ用紙などがありました。壁を見ると、タイ語や日本語で書かれたA4の紙がいろいろ貼られています。近づくと、表のようなものが。

「新規」「目標」「獲得」などの文字が並び、名前が書き込まれています。

取材すると、どれだけ被害者からだまし取ったかの額を書き込む、振り込め詐欺の「達成表」だったことがわかりました。

別の紙には、「毎週 水曜日、日曜日 床掃除 仕事場整理……」などとありました。

15人はほとんど外出せず、家事を当番制にしながらこの家でずっと過ごしていたようです。

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最終更新:6/14(金) 7:00
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