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死亡後の手続きまとめます 大和市の遺族支援コーナーが好評 利用者負担減、業務効率化も

6/11(火) 15:30配信

カナロコ by 神奈川新聞

 2018年10月に開設された神奈川県大和市の「ご遺族支援コーナー」が好評だ。家族の死亡に伴って必要となる行政手続きをまとめて済ますことができる市民サービスで、隣接する海老名市でも今年5月に始めているが、県内自治体では珍しい取り組み。スタートから7カ月の段階で死亡届を提出した遺族の約3割が利用した。

 同コーナーは、市役所1階にある市民相談課の一角に設置されている。家族の死亡で必要になる健康保険や年金、税、福祉の変更手続きなどを一括して説明してもらえるほか、「ご遺族支援コンシェルジュ」と呼ばれる職員が該当部署に案内してくれる。

 サービスは事前予約制。予約日に合わせて該当する部署と調整し、必要書類などを窓口に準備することで利用者負担の軽減だけでなく、業務の効率化を目指してスタートした。

 市によると、昨年10月から今年4月までの利用状況は、1496件の死亡届の提出があったうち412件の遺族が同コーナーを訪れた。このほか、電話などで1113件の相談があった。

 利用者アンケート(回答率30%)では、5段階で最も高い「満足」が93%だった。「どこで何の手続きができるか、分からなかったので大変助かった」「(コンシェルジュに)同行してもらってスムーズに処理が進んだ」などサービスを評価する意見が寄せられた。

 市は昨年6月、高齢社会の進展に対応して「おひとり様などの終活支援事業」を開始。高齢独居世帯や別居する家族への相談業務を拡大した。大木哲市長は「家族の人数が少なくなり、相談相手もいない」と施策強化の背景を説明。同コーナーも、葬儀契約などに不安を抱える市民の潜在的なニーズに応えて設置したという。

 市民課は「これまで家族死亡後の各種手続きは、関係部署に問い合わせながら1日がかりの仕事だった。コーナーを訪れる段階で事前調整が済んでおり、平均1時間半程度に短縮できた」と話している。遺族支援に特化した窓口を設けている自治体は少なく、全国から視察や問い合わせが続いているという。

神奈川新聞社

最終更新:6/11(火) 15:30
カナロコ by 神奈川新聞

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