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“トリプルキャリア”のメリットとは? Xperiaの扱いは? 「nuroモバイル」の戦略を聞く

6/11(火) 6:00配信

ITmedia Mobile

 mineoやLINEモバイルなど、一部のMVNOがトリプルキャリア化を推し進めている。共通しているのは、その戦略。ドコモ、au、ソフトバンクの3社に対応を広げ、ユーザーがもともと使っていたキャリアと同じ回線を使えるようにするというのが、トリプルキャリア化の狙いだ。日本のMVNOは、大手キャリア(MNO)からSIMカードを借りているため、回線をそろえれば、原則としてSIMロックの解除が不要になり、ユーザーはMNO契約時に使っていた端末をそのまま利用できる。

2017年に発売したnuroモバイル向け「Xperia XZ Premium」

 このトリプルキャリア化に追随したのが、ソニーネットワークコミュニケーションズが運営する「nuroモバイル」だ。同社はもともとドコモ回線を借りるMVNOだったが、2017年12月にはソフトバンク回線を追加。さらに5月からは、au回線を加え、トリプルキャリアのMVNOになった。料金プランは、2018年10月に導入された3つの容量から選べるスタイルを踏襲。月200MBまでの超低容量で同社のサービスを試せる「お試しプラン」も用意される。

 では、なぜnuroモバイルはトリプルキャリア化を推し進めたのか。背景を、ソニーネットワークコミュニケーションズでMVNO事業を率いるモバイル事業部 ビジネス推進部 部長の神山明己氏と、同部 モバイル推進課の松田有一郎氏にお話をうかがった。

au回線を追加した狙い

―― 最初に、au回線を追加した経緯を教えてください。

神山氏 私どものユーザー層を見ると、回線だけを選ばれる方(端末をセットで買わないユーザー)が8割で、他のMVNOに比べ、かなり特色がある傾向があります。端末は、既存のものを使いたい方も多いということですね。そのため、トリプルキャリアを目指して準備を進めてきました。

―― それがこのタイミングになったのは、なぜでしょうか。

神山氏 MNOとのいろいろな交渉ごとがあって、初めてできることです。私どもはMNOと直接相互接続している(※5月1日時点で、MVNE事業は分社化し、100%子会社としてソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームが発足しているため、nuroモバイルは、厳密にいえばこの会社を経由したMVNOになる)ため、経済面の条件を詰め、接続の技術的な準備を進めてきました。ソフトバンクさん、KDDIさんとお話する中で、たまたまソフトバンクさんの準備が先にできたということです。

―― 同時に進めるのは、やはり難しいのでしょうか。

神山氏 われわれとしても、品質を担保した上でお客さまに提供する必要があります。単純に回線をつなぐだけではなく、きちんとSIMカードや端末もお届けしなければなりません。マルチキャリアになったときのオーダーに合わせ、きちんとお届けできるシステムも含めて構築する必要があります。それを複数同時にやるというのは、うちだけでなく、どこも厳しいのではないでしょうか。

―― auは最後になりましたが、ユーザーから追加してほしいという声はどの程度ありましたか。

神山氏 市場のお話をすると、ドコモさんが45%、auさんが31%、ソフトバンクさんが24%で、シェアからすると、auさんは二番手です。当然、われわれもau回線が欲しいという声は頂戴していました。競合他社がau回線をやっていることもあり、nuroモバイルにはないのかといわれることもありました。

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最終更新:6/11(火) 6:00
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