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認知症の母の、もの盗られ妄想「あんたが盗った?」と言われ… もめない介護10

6/11(火) 7:03配信

なかまぁる

認知症の症状のひとつに「もの盗られ妄想」があります。「ものがなくなった」「盗られた」と嘆くのは序の口。いっしょうけんめい介護してきたのに、「あんたが盗ったんじゃないの?」と疑いの目を向けられてガックリ来たという話は介護のプロ・介護家族に共通する“介護あるある”のひとつです。

「何かが見当たらなくなると、すぐに母が『盗まれた』『誰かが持って行った』と言い出すのにウンザリしています。怒ってはいけないと頭では分かっているのに、ついカッとなって『盗まれた証拠を見せてみなさいよ!』と、言い返してしまうこともあります」

認知症の母親とのやりとりの悩みを教えてくれた美佳子さん(55)は、在宅介護3年目。少し前に亡くなった父親も軽い認知症があると診断されていましたが、もの盗られ妄想はなかったため、余計に母親の言動に戸惑っているそうです。

もの盗られ妄想は認知症によく見られる症状ではありますが、認知症になったら必ず生じるわけではありません。そうではない人もいるからこそ、「どうしてうちの親ばかり……」と悩みを深めることも。

もの盗られ妄想が始まったときのスタンダードな対処法としてよく言われるのが、「否定しないこと」。たとえば、「財布を盗られた!」と訴えているときに、「そんなわけがない」「思い違いでしょ」などと否定すると、不安感や不信感が募らせることになり、逆効果になるという指摘があります。

“否定も肯定もしない”を心がけて

さらに、もの忘れ外来を受診した際、医師からこんなアドバイスもありました。

「否定してはいけないのはもちろん、『盗まれた』という話を肯定するのも間違った記憶をすり込む可能性があるのでよくありません。“否定も肯定もしない”を心がけてください」

なるほど! と思ってはみたものの、いざ実践しようとすると、これがなかなか難しいのです。
「昨日の夜、2階に住んでいる人がまた勝手に部屋に入ってきて、タンスの中を引っかき回していったのよ」
「近所のお子さんたちが遊びに来て、スプーンやフォークを持って行ってしまった」
「財布の中身が知らないうちに空っぽになっていてね。どうやら、また例の人が失敬していったみたいなの」

これらはいずれも、義母との会話の中に出てきたものですが、日常の雑談に混ざってひょいっと飛び出すので、最初のうちはかなり面食らいました。内心の動揺を隠しながら、「あら、そうなの」とあいづちを打ち、次に何を言うかを考えます。

医師が言う「否定も肯定もしない」対応を前提に考えると、「泥棒なんていないよ」「盗まれてないよ」などと説明や説得をするのはNG。でも、泥棒に盗まれたという設定を強調するのも良くなさそう。

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最終更新:6/11(火) 10:53
なかまぁる

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