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《ブラジル》パラナで一足先に移民111周年=しめやかに開拓先亡者を追悼=令和の世、先人への敬意新たに

6/11(火) 5:49配信

ニッケイ新聞

 パラナ日伯文化連合会(鈴木エドアルド会長)は「ブラジル日本移民111周年パラナ開拓先亡者追悼慰霊祭」を8日、パラナ州ローランジア市のパラナ日本移民センターにて執り行った。木村元(はじめ)在クリチーバ総領事、西森ルイス連邦下議、同会の各支部代表者ら約90人が参列。先人を偲び、その功績に感謝を捧げた。

 慰霊祭は午後1時頃に開会。ローランジア洞光山佛心寺の森岡慈春(じしゅん)住職が導師を務めた。読経や焼香が粛々と行われ、代表者による追悼の辞が捧げられた。
 鈴木会長は「先人が築き上げた信頼や功績のおかげで、私達は日系人として誇りをもって生きることができる。今後も日系社会の発展のために努力する」と述べ、「慰霊祭は先駆者の方々に感謝し、これからの日系社会を考える大切な日」と改めて慰霊祭の大切さについて語った。
 木村総領事は「移住者の努力により、日本人はパラナ州民が尊敬の念を抱く存在になった。今日では日本企業進出の支えにもなっている」と謝意を表し、「ブラジルの日本文化普及における日系社会の貢献は非常に大きい」との勲功を強調した。
 慰霊祭では、歌手の南こうせつ氏作詞作曲の曹洞宗詠讃歌「まごころに生きる」が流され、涙する参列者も見られた。
 森岡導師は曹洞宗の言葉「見えなくてもお花を供えたい 食べなくても美味を供えたい 聞えなくても話したい 見えざるものへの真心は美しい」を紹介。「亡くなった方々は見えないが、心からお供え物をして話しかけることは、私達の心を豊かにする。また亡くなった方とも通じ合える。これは簡単なようで大切なこと」と参列者に語りかけた。
 参列した吉川恵子さん(60、二世)は「毎日お仏壇に声をかけている。この地を拓いた方の苦労を忘れないようにしたい」と話した。中野瑞穂さん(79、二世)は両親が移住開拓者で、今回初めて参列した。「両親と一緒に過ごした方々に会いたくて来た。会えて嬉しかった」と笑顔を見せた。慰霊祭の後には懇親会が開かれた。各地から集まった参加者は思い出を語り合うなどして賑やかに過ごした。
 木村総領事は挨拶で元号「令和」の由来について「幅広い国民の和歌が収録された万葉集が基になっており、日本全体の文化を次に伝えるという思いが込められている」と説明。諦めずに日本語学習を続けるブラジル人が多いことに触れ「ブラジルでは日本文化普及が長く続いてきたために、他国と比べて日本文化に厚みがあり、広く受け入れられている」とし、新時代にも協力して広めていくことを呼びかけた。

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最終更新:6/11(火) 5:49
ニッケイ新聞

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