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サニブラウンのライバルは? 男子100メートル3強の現状

6/11(火) 11:10配信

西日本スポーツ

 福岡市の博多の森陸上競技場で27日に開幕する陸上日本選手権(西日本新聞社など協力)で最も注目を集めるのが、男子100メートルだ。現地時間7日の全米大学選手権ではサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)が日本新記録の9秒97をマーク。前日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)も好調を維持している。自己ベストが9秒台の2人を筆頭に、山県亮太(セイコー)ら日本歴代10傑のうち7選手が集まる予定で史上最速の争いが期待される。大会史上初の「9秒台決着」なるか。有力スプリンターたちの現状を紹介する。

【詳細】サニブラウンら男子100メートルの「3強」プロフィール

 20歳の大器が日本最速の地位を手にした。全米大学選手権決勝。サニブラウンは自身2度目の9秒台で3位に入り、桐生の持っていた記録を0秒01更新。現地で「今後も速いタイムが出ると思うので、その都度更新していければ」と言ってのけた。

 5月に行われた米大学南東地区選手権で9秒99を出し、9秒台に突入。全米大学選手権の予選では、追い風参考ながら9秒96を記録していた。後半型だが、今季は年明けに60メートル室内で日本タイ記録を出すなど、苦手としていたスタートの改善に成功。2年ぶりの100メートル、200メートルの2冠へ、視界は良好だ。

 前日本記録保持者となった桐生も状態はいい。4月のアジア選手権で優勝。5月のセイコー・ゴールデングランプリ大阪では10秒01をマークし、リオデジャネイロ五輪銀のガトリン(米国)に次ぐ2位。今月2日の布勢スプリントでは、予選、決勝で10秒0台を2本そろえた。爆発力に加え、今季は安定感や勝負強さも備わってきた。

 2017年に日本人初の9秒台を記録したものの、昨年は低迷した。復活を期した今季は冬場から充実した練習を積んだ。筋力トレーニングも精力的にこなし、クリーンで持ち上げるバーベルの重量が30キロ増の130キロに到達するなど、パワーアップに成功。得意とする中盤からの加速に磨きがかかった。

 「横に並ばれたり、前に出られたりしてもあまり硬くならない」と、つくり上げた肉体の自信が精神面の充実にも直結。5年ぶりの日本一へも「ライバルがいる中で優勝して世界選手権に内定したい」と力強い。

 昨季王者で歴代3位タイ、10秒00の自己ベストを持つ山県は今季は状態が上がらない。昨季は日本人相手に負けなしだったが、セイコー・ゴールデングランプリ大阪は日本人3番手の5位。シーズンベストは10秒11にとどまっており、「(日本一には)9秒台が必要だけど、今の自分には言えないところがある」と首を振る。「昨年以上に厳しい戦いになる」。スタート技術を改良するなど試行錯誤が続いている。

 ダークホースは、昨年のアジア大会で200メートルを制した小池祐貴(住友電工)。5月に100メートルで五輪参加標準記録を突破する10秒04をマーク。桐生と同学年の24歳は100メートルでも成長著しい。

 他にもリオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダルメンバーのケンブリッジ飛鳥(ナイキ)や17年世界選手権代表の多田修平(住友電工)ら豪華メンバーがそろう。男子100メートルの決勝は28日。博多の森で、史上最速レースの号砲が鳴る。

西日本スポーツ

最終更新:6/11(火) 12:50
西日本スポーツ

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