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「それってみんなの問題だよね」LGBTQの報道で、NHK制作者がジェンダーバイアスに着目するわけ

6/11(火) 11:44配信

ハフポスト日本版

6月11日の「クローズアップ現代+」(NHK、午後10時)では、社会や個人の中にある「性のバイアス(偏見)」を取り払うことで、セクシュアルマイノリティ(LGBTQ)も「生きやすい」社会になるのではないかという視点での放送をする。番組内ではスウェーデンの幼稚園や、日本の学校での生徒たちの取り組みなどを紹介するという。

LGBTQに関して報じる際に、なぜ「ジェンダーバイアス」に着目したのか。

企画の中心となっている、記者の曽我太一さん(取材センター国際部)とディレクターの柳田理央子さん(報道番組センター社会番組部)に話を聞いた。

■「性のバイアス」を取り払うことで「誰にとっても暮らしやすく」

ーー「ジェンダーバイアス」という切り口で番組を制作したのはなぜでしょうか。

柳田 性的マイノリティについての番組はこれまでもたくさんあったとは思うんですが、「当事者」と「そうじゃない人たち」みたいな分かれ方になってしまっている部分もあると思うんです。しかし、「性のバイアス」ということで考えると、全ての人が当事者なんじゃないかなと私は思っています。

私も「女らしくしろ」とか言われることが嫌だと感じますし、LGBTの人たちはもっと辛い思いをしているかもしれない。そういったバイアスを取り払えれば、性的マイノリティの人たちだけでなく、みんなにとってもハッピー。「それってみんなの問題だよね」というふうに考えられるんじゃないかと思いました。

曽我 2018年8月ぐらいにLGBTに関する企画を提案し、そこから議論をしてきました。LGBTの人たちが暮らしやすくなるためにはどうしたらいいのかを考える時に、当事者の声を拾うだけではなく、「壁」になっているものを取り払うことを考える番組にしようということになりました。

議論をし、その「壁」が「性のバイアス」なんじゃないかという考えに至りました。「男の子はこうあるべき」「女の子はこうあるべき」「男性同士の保護者というのは、おかしい」というような「男性と女性の役割」みたいなものが染み付いていると思うんですよね。

そういったバイアスを取り払えば、LGBTの人たちだけじゃなく、誰にとっても暮らしやすくなるんじゃないかと考え、「性のバイアス」にフォーカスすることになりました。

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最終更新:6/11(火) 11:44
ハフポスト日本版

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