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「それってみんなの問題だよね」LGBTQの報道で、NHK制作者がジェンダーバイアスに着目するわけ

6/11(火) 11:44配信

ハフポスト日本版

■子どもたちが気づいた「当たり前が苦しい人もいる」

ーー今回の放送に向けて、どういう取材をされたのですか。曽我さんは海外、柳田さんは国内の取材を担当されたんですよね。

曽我 スウェーデンで、幼稚園に取材に行きました。そこで先生が言っていたのは、「バイアスを作らないような教育をすることで、違いを理解できる大人に育っていくんです」ということでした。幼稚園では、”お父さん2人と子ども”というファミリーの絵本を、子どもたちに読み聞かせたりするんです。家族が多様であることを、子どもたちはすんなりと受け入れられる。

LGBT専用の高齢者住宅や、インクルーシブな老人ホームにも取材に行きました。老人ホームでは、入居の希望がきた時に、「旦那さんはいますか?奥さまはいますか?」ではなくて「パートナーの方はいますか?」という聞き方をするように変えたと聞きました。それはバイアスを取り除く一例だと思います。

僕も「奥さんいるの?」と聞かれますが、それって「男性が付き合ってる人は女性だよね」というバイアスに基づいて声をかけているわけですよね。今回の取材を通じて気がつきました。

柳田 取材した学校の高等部の生徒たちは、性的マイノリティのお友達がいたことから、「LGBTについて知ろう」という活動を始めました。その活動の中で「僕たちが今まで『あたり前』だと思っていたことに苦しんでいる人もいるんじゃないか」ということに気づいた。

その学校には、男の子たちは坊主にしなければいけないという決まりがありました。これまで何度も「僕は坊主が嫌だ」という訴えはあったそうですけど、今回、生徒たちは「嫌な人もいるだろうから変えた方がいいんじゃないか」という「多様性を認めようよ」という訴えをした。学校の方も、今までの議論とは違うなということで、全体で考え、決まりを変えたんです。

■放送としてのダイバーシティを保っていく

ーーこの特集の取材を経て、制作者として、今後取り組まれたいと考えたことはありますか。

柳田 今回、子どもたちを取材して、はっとさせられることが私自身もありました。高校生たちが、「性別や性的指向の違いがなんでことさらに強調されるんだろうな」「サッカー派かバスケ派かぐらいの感じになればいいな」と言っていた。

この子たちが大人になった時の社会は、今より生きやすい社会になるだろうなと感じました。そういうことを、そこはかとなく感じられる番組を作れればと思っています。

曽我 放送のダイバーシティみたいなもの、いろんな内容を出していくことが大事だと思うんですよね。マジョリティだけじゃなく、マイノリティのことも取り上げる。放送としてのダイバーシティを保っていく・出していくことは大事かなと思います。

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「クローズアップ現代+」は、毎週火・水・木曜の午後10時放送。キャスターは武田真一。

11日の番組では、取材VTRを放送するほか、スタジオに安渕聖司さん (アクサ生命保険・社長)と北川わかとさん (笑美面・LGBTキャリアアドバイザー)を招いて議論をする予定だ。

湊彬子、笹川かおり

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最終更新:6/11(火) 11:44
ハフポスト日本版

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