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「人々は、このレベルでのゴルフを全然理解していない」圧勝のマキロイが、勝利の余韻を全米オープンに“持ち込みたくない”理由

6/11(火) 20:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

RBCカナディアンオープン最終日、1イーグル、9バーディ、2ボギーの61を叩き出し、一気に逆転優勝を遂げたローリー・マキロイ。プレーヤーズ選手権に続き、今季2勝目を飾った。全米オープンでも優勝争いが期待されるマキロイの今を、海外ツアー取材歴20年の大泉英子が記す。

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世界のトップレベルでは、優勝と予選落ちは「紙一重」

前週のメモリアルトーナメントで今季初の予選落ちを喫していただけに、全米オープンを前に調子を崩しているのかと思いきや、そんな心配は杞憂に終わった。圧倒的な飛距離とショットの正確性で、大きな爆発力を秘めるマキロイらしい2位と7打差の“ぶっちぎり優勝”。カナディアンオープンへは初めて出場したが、今大会の優勝でフェデックスカップランクは2位に浮上。米ツアー通算16勝目となった。

また実は、歴史的な偉業も達成しており、ゴルフ史上最古の3大ナショナルトーナメントである全米オープン、全英オープン、RBCカナディアンオープンで優勝した6人目のプレーヤーとなった。ちなみに過去の5人とは、トミー・アーマー、ウォルター・へーゲン、アーノルド・パーマー、リー・トレビノ、タイガー・ウッズと、これまたレジェンドばかりである。

「今日は本当にいいプレーができた。ハリー(キャディ)と最終ホールに上がってくるときに言ってたんだけど、しばらくぶりにこんな風にプレーできて、地に足がついている感じだった。もちろん、来週(全米オープン)に向けて大きな自信になったけど、来週だけでなく、今後の残りのシーズンでも大きな自信を持つことができた。今日は自由に思うがままにプレーができたんだ。ドライバーを持って、積極的に攻める! こういうプレーができたことをすごく誇りに思うよ」

最終ホールでバーディを取っていれば、1ラウンド59のビッグスコアになったのだが、最終ホールはボギー。しかし、来週の全米オープンに向けて大きな自信を持って臨むことができるとマキロイは語っている。そして何よりも今回の勝利によって、「自分の思い通りに積極的にプレーして、いい成績を残すことができた、ということが大きな自信を生んだ」と語る。

今週の全米オープンは、カナディアンオープンほどマキロイの思いのままにプレーはさせてくれないかもしれないが、ある程度自分の思うがままのプレーをしても、好調なショットとパットでうまく対処できると考えているようだ。

ただ、この絶好調プレーでの勝利のことは、全米オープンにはあまり持ち込みたくないのだという。カナディアンオープンの前週は、メモリアルで予選落ちをしたが、今週は大差をつけて優勝。いずれの場合も次の週の試合にはひきづりたくない、というのだ。

「いいプレーの時も悪いプレーの時も、実はあまり状況としては変わらないんだ」

普通であれば、いいプレーができていれば、翌週もそのまま好調を持続していいプレーができるのでは? と期待するし、予選落ちをすれば次の週もあまりいい成績は望めないだろう、と考えがちだが、マキロイはそれに対して「人々は、このレベルでのゴルフを全然理解していない」と否定する。

つまりこの、マキロイレベルで戦う人たちにとって、いいプレーができるかどうかは紙一重であり、同じゴルフをしていても、優勝もできるが予選落ちもある、という状態のようである。そしていいときのことも、悪いときのことも次週にはひきづらずにリフレッシュして臨みたいというのが、マキロイの考え方のようだ。

過去、2011年全米オープン、2012年全米プロで優勝したときは8打差、2015年ウェルズファーゴ選手権と今回のRBCカナディアンオープンでは7打差をつけて優勝したマキロイ。「ぶっちぎり男」のマキロイが、好調を持続してペブルビーチでも大差をつけて優勝することができるかどうか……。

2000年、ペブルビーチでの全米オープンにぶっちぎり優勝したタイガー・ウッズはアーニー・エルスら2位に15打差をつけて圧勝した。この記録を破るとしたら、ティショットからグリーンを狙うショットまで、NO.1のショット力と爆発力を誇るマキロイしかいないかもしれない。

大泉英子

最終更新:6/11(火) 20:30
みんなのゴルフダイジェスト

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