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せやろがいおじさん「老後2000万円」に物申ーす! 金融庁の蓄え呼び掛けにツッコミ ネット「まじで正論」

6/11(火) 5:40配信

沖縄タイムス

 「100年安心の年金制度って豪語していて、急に人生百年時代の蓄えを~! って自助努力呼びかけられてもビックリするわ!」。金融庁が公表した報告書を巡り、沖縄のお笑いコンビ「リップサービス」のツッコミ役で「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さん(31)がそう叫ぶ動画を発信した。公的年金の限界を認め、老後30年の貯蓄として夫婦で2千万円が必要と試算した政府に対し、「その蓄えとして年金払ってるんですけど」と素朴な疑問を投げ掛けた。インターネット上では「まじで正論すぎる」「国民の気持ちを代弁した」などの反響が広がっている。(学芸部・新垣綾子)

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 報告書は「高齢社会における資産形成・管理」。大学教授や金融業界関係者らでつくる金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループが5月22日に案を示し、6月3日にまとめた。公的年金だけでは老後の資金が足りず、退職金も減少していく可能性があると指摘。少子高齢化による年金給付水準の調整も予想されるため、個人資産の投資や運用など若い頃からの「自助」を勧める内容だ。

 5月下旬に投稿した動画では、赤いTシャツとふんどし姿のせやろがいおじさんが「なんか税金上げるで~とか言うてなかった!?」と問い掛け、「『蓄え作りや、税金上げるけど』っていうのは『太らなアカンで、飯減らすけど』言うてるようなモンや。自然の摂理に反する」と政府の矛盾を表現する。

 長寿化と少子高齢化が年金財政を圧迫している現実に理解を示しつつも「これ以上、国民に負担を強いるのは勘弁して」と強調。

 「アメリカから高価な戦闘機を6兆円かけて100機ぐらい爆買いしまくる」より、出産手当金の増額や保育士の待遇改善といった少子化対策に予算をかけた方が「まだ明るい未来見えると思う」と訴えている。

 せやろがいおじさんとして、榎森さんは昨年7月以降、「自分の琴線に触れたネタ」を約40本、SNS上で発信してきた。今回の報告書案を報道で知った時、「出たよ」とツッコミ。「老後に2千万~3千万円の蓄えなんて、今の僕には現実的じゃない。そんな人いっぱいいるし、これから苦しむ人が増えるんだろうなと思って」とシナリオを書き上げた。

 投稿の後、自民党の桜田義孝前五輪相が同僚議員の会合で「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と発言し、批判を浴びた。

 榎森さんは「国民の頑張りでどうにかしてくれ、どうにかなるやろと思っているところがある気がする」と受け止め、こう投げ掛けた。「あなたたち政治家の仕事は『皆さん、頑張ってください』と言うことじゃなくて、子どもを産んでほしい、老後資金をためてほしいのなら、産みやすい、ためやすい政策を実現することじゃないですか」

最終更新:6/11(火) 11:55
沖縄タイムス

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