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国内初のベビー誕生/”黄金の馬”アハルテケ 県南地方

6/12(水) 15:08配信

Web東奥

 中央アジアが原産で、光沢のある毛並みから“黄金の馬”とも呼ばれる「アハルテケ」の赤ちゃんが5月末、青森県南地方のアハルテケ長谷川牧場で誕生した。同牧場は国内で唯一アハルテケを飼育しており、繁殖に成功したのは国内初。世界に約3千頭しかいないとされる希少種で、飼育員らは「純血種を増やし未来へ残していきたい」と元気に駆ける子馬を見守っている。

 誕生したのは牝馬。クリーム色の毛並みで、日光を浴びるときらきらと輝いて見えるのが特徴。泊まり込みで出産に立ち会った飼育担当の高林宏之さんは「安産で生まれてきてくれて、とにかくほっとした」と振り返る。父母の名前から一字ずつとり「ファミリア」と名付けられた。

 同牧場によると、アハルテケは中央アジアのトルクメニスタンが原産。馬の原種に最も近く現存する最古の馬種ともいわれる。他種と比べて警戒心が強い一方、賢く運動能力も高いため、競走馬や馬術などに向いているという。

 同牧場運営会社の長谷川百合子会長は、かつて浜松市で乗馬クラブを経営しており、アハルテケの美しさに魅力を感じていたという。トルクメニスタンはアハルテケの輸出を原則禁止しているが、長谷川会長は同クラブ閉鎖後、日本でアハルテケを繁殖させたい-と考え、関係機関と折衝し、独自のルートで2018年までに計7頭を輸入した。その後飼育に適した冷涼な気候である県南地方の牧場を探し当て、同年12月から飼育を始めた。

 10日、母馬の「ファルギザ」に寄り添い牧場を走るファミリアの姿があった。現在体高約1メートル、体重約40キロ。4歳ごろには500キロ以上にもなるという。

 現在別の牝馬が妊娠中で、今夏から秋ごろに出産予定。子馬が外部からの接触で病気になったり、見物客が殺到し馬にストレスがかからないように牧場の詳細な場所は明かしていない。

 長谷川会長は「無事に生まれてくれてうれしい。アハルテケは貴重なだけでなく、賢く穏やかで魅力的な種。純血種を繁殖させつつ時代を背負う馬を育てたい」と話した。

最終更新:6/12(水) 15:16
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