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G20で平日休園・休校に 保護者「子をどうすれば…」

6/12(水) 10:44配信

朝日新聞デジタル

 28、29日に大阪で行われる主要20カ国・地域(G20)首脳会議。その開催に伴い、大阪府内では平日の27、28日に700近い幼稚園や小中高校などが休校に。その余波は保育所にも及んでおり、保護者らが頭を悩ませている。

 「平日に連休を取るなんて、私の職場では無理。子どもはどうしたらいいんでしょう……」。大阪市の看護師の女性(39)は、こう言ってため息をついた。

 小学2年の長男(7)は普段、放課後や土曜日は空き教室を子どもの居場所として使用する大阪市の「児童いきいき放課後事業」で友達と宿題をしたり遊んだりして過ごす。だがこの事業も小学校に合わせ、27~29日は活動休止。子どもが犠牲になる事件や事故が相次ぐ中、長男を1人で留守番させたくない。だが自宅近くの民間託児所に預けると、3日で3万円近い利用料が必要になる。夫も仕事で手が離せず、悩んだ末に26日に仕事が終わった後、電車と車で約2時間の距離の実家に長男を連れていくことにした。

 「10連休も預け先を確保するのに苦労したし、今年は『休み』に振り回されてもうクタクタ」

 大阪府などは昨年度末、全ての府立学校と大阪市立の全ての幼稚園、学校を、6月27、28日は休みにすると決めた。G20に伴う大規模な交通規制で一般道も混雑する可能性を踏まえ、大阪府は「子どもの通学上の安全確保のため」とその理由を説明した。

 こうした状況の中、保育の現場でも混乱が起きている。幼稚園や小中学校が休みになることで、小さな子どもを持つ保育士の多くが出勤できなくなるためだ。

 大阪市によると、G20のメイン会場となるインテックス大阪(同市住之江区)がある咲洲(さきしま)周辺の一部の保育施設は休園するが、その他は基本的に運営するはずだった。だが同市中央区のある認可保育所は27、28日を「家庭保育協力日」とし、「家庭で保育してほしい」と保護者に伝えた。事実上の「お休み」だ。担当者は「保育士の人繰りがつかない」と嘆く。

 改元に伴う4~5月の「10連休」に加え、G20による今回の平日連休。減る授業時間を独自の工夫で確保する学校もある。大阪市中央区の市立東中学校は例年5月に実施する中間テストを今年は中止に。小テストなどで学習の進度や到達度を確認するようにしたという。また毎年5日確保していた家庭訪問の日程を3日に短縮するなどして、授業時間を増やした。黒田光校長(60)は「子どもたちが不利益を被らないようにしたい」と話している。(山根久美子、机美鈴)

朝日新聞社

最終更新:6/13(木) 18:36
朝日新聞デジタル

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