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家庭用ゲーム機向け無線ヘッドセット『A50』は「ヤバい」クオリティー。ASTRO Gaming新製品発表会リポート

6/12(水) 18:32配信

ファミ通.com

文・取材:カイゼルちくわ

 2019年6月11日、ロジクールはゲーミングブランド“ASTRO Gaming”の新製品発表会を開催した。

 今回発表されたのは、ヘッドセットふたつとヘッドセット用アンプひとつ。計3アイテムだ。

【ヘッドセット】
『ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION』(以下、A50)
『ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット』(以下、A40)

【ヘッドセット用アンプ】
『ASTRO MixAmp Pro TR』(以下、MixAmp)


“最強の布陣”を名乗る新製品のスペックをチェック
 ASTRO Gamingはプロゲーマーや有名なゲーム配信者の間でもよく名前を聞くブランドだ。プロゲーマーなどと共同で製品を開発してきており、これまではゲーミングブランド“ロジクールG”の傘下に収まっていた。

 発表の場において、榊山氏はASTRO GamingがロジクールGから独立することを発表。そのスタートを飾るA50とA40、第四世代MixAmpというラインナップを、“最強の布陣”と自信をもって紹介した。
『ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION』


 ユーザーから渇望されていたASTRO Gamingヘッドセットのワイヤレスモデルがついに登場した。A50とBASE STATIONのセットだ。BASE STATIONはただの充電スタンドではなく、同ブランドの人気製品“MixAmp”の機能も併せ持っている。


 榊山氏いわく、A50にはロジクールGと共同開発した最新技術のみならず、現場で見出した機能を惜しまず盛り込んでいるとのこと。ユーザーの声に耳を傾け、ゲームイベントやトレードショーを視察して、要素を整理していったそうだ。

 サウンド面では、新サウンドシステム“ASTRO Audio V2”に加え、ドライバー周辺の空間部分にまでこだわった新たなドライバーを開発した。さらに、BASE STATIONに内包されたDolbyサラウンドサウンド対応機能により、360度すべての方向の些細な音も表現できる。ワイヤレスではあるが、最新技術によって遅延の心配がほとんどないそうだ。


 また、ユーザビリティ面においても妥協はなく、軽量化やフィット感といった当然の部分だけでは終わらない。

 スタンド正面のLED表示からユーザーの目に入る情報量を考慮。ほかにも、ヘッドセット右側にスイッチ類を集中させ、片手で素早く音量調整などの操作が可能な構造など、ゲームに集中したいユーザーを想った工夫が随所に施されている。

 また、より遮音性の高いイヤーカップとヘッドバンドがセットになった“Modkit”も発売予定(発売日未定)。価格は5130円[税別]とのこと。

【スペック】
英語製品名:『ASTRO A50 Wireless Headset + BASE STATION』
価格:3万7750円[税別]
発売予定日:2019年8月1日(木)
保証期間:2年間

本体サイズ:[ヘッドセット]幅88.4mm x 奥行185.0mm x 高さ222.5mm/[ベース]幅145.4mm x 奥行121.4mm x 高さ36.4mm

本体重量:[ヘッドセット]370g [ベース]305g

ケーブル長:[TOSlinkオプティカルケーブル]100cm [Micro USBケーブル]100cm

色:ブラック

接続I/F:
[ヘッドセット]2.4G HZ ワイヤレス
[アンプ]入力・光デジタル端子、USBマイクロb端子、AUX端子 / 出力・配信用音声端子(3.5mmステレオミニプラグ)、ヘッドセット用端子(3.5mmステレオミニプラグ)、光デジタル端子、USB2.0端子

マイク部:[集音特性]単一指向性 [周波数特性]100-12kHz エレクトレットコンデンサ

ヘッドホン部:[ドライバーユニット]40mmネオジウムマグネット [周波数特性]20Hz~20kHz [インピーダンス]48Ω

アンプ部:[周波数特性]20Hz-24KHz [歪率 (THD)]THD < 0.1%

必要システム:PS4※、PC/MAC、Nitendo Switch※※、ASTRO COMMAND CENTER・PC/MAC対応

連続使用時間:15時間※※※

ワイヤレス接続距離:15m


※PS4 Slimには別途HDMIデジタルオーディオ分離器もしくは光デジタル端子搭載のTVが必要
※※ 一部ソフトはボイスチャットに対応していません。
※※※バッテリー寿命は使用環境によって異なります。

『ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット』


限定カラー版の『ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット10th Anniversary版』も用意





 すでに多くの大会で使用されている“A40”のリニューアル製品。ハードウェア面では大きな変更はないが、ハードとソフトの両面からのチューニングにより、さらなるノイズレスの高音質と、マイク音質の向上を実現している。


【スペック】
英語製品名:『ASTRO A40 TR Headset』
価格:1万8880円[税抜]
発売予定日:2019年6月27日(木)
保証期間:2年間

本体サイズ:幅95mm x 奥行197mm x 高さ203mm

本体重量:363g

ケーブル長:[A40インラインミュートケーブル]200cm [パソコンスプリッタ]150cm

色:ブラック(10th Anniversary版はレッド)

接続I/F:3.5mmステレオミニプラグ(入力・出力 各1)

マイク部:[集音特性]単一指向性 [周波数特性]100-12kHz エレクトレットコンデンサ

ヘッドホン部:[ドライバーユニット]40mmネオジウムマグネット [周波数特性]20Hz~20kHz [インピーダンス]48Ω

必要システム:PS4※ PC/MAC Nitendo Switch※※ ASTRO COMMAND CENTER・PC/MAC対応


※PS4 Slimには別途HDMIデジタルオーディオ分離器もしくは光デジタル端子搭載のTVが必要
※※一部ソフトはボイスチャットに対応していません。

『ASTRO MixAmp Pro TR』


A40との同梱バージョン『ASTRO A40 TRゲーミングヘッドセット / MixAmp Pro TR』も用意





 高性能のミキシング機能を小さなボディに内包し、手元の操作でゲーム音とマイク音の音量バランス調整が可能な“MixAmp”。それの第四世代(GEN 4)版が登場する。

 ハードウェアとソフトウェアの両面を大きく刷新したことで高音質化が進んだのはもちろん、縦型から横型にデザインを一新したことで、ケーブル類を背面に集約。ケーブルが邪魔にならないので、大会や配信の場でより使いやすくなっている。


【スペック】
価格:[単品]1万8750円[税抜]/[A40との同梱セット]3万1250円[税抜]
発売予定日:2019年6月27日(木)
保証期間:2年間

本体サイズ:幅132.5mm x 奥行81mm x 高さ47mm

本体重量:228g

ケーブル長:[TOSlinkオプティカルケーブル]300cm [Micro USBケーブル]300cm [デイジーチェーンケーブル]50cm

色:ブラック

接続I/F:光デジタル端子、AUX端子、ヘッドセット用端子(3.5mmステレオミニプラグ)、デイジーチェーン端子

アンプ部:[周波数特性]20Hz-24KHz [歪率 (THD)]THD < 0.1%

必要システム:PS4※ PC/MAC Nitendo Switch※※ ASTRO COMMAND CENTER・PC/MAC対応


※PS4 Slimには別途HDMIデジタルオーディオ分離器もしくは光デジタル端子搭載のTVが必要
※※一部ソフトはボイスチャットに対応していません。

独立の理由は? そして新アンバサダーも登場!

 榊山氏からは独立ブランドとなったASTRO Gamingの製品へのこだわりがプレゼンされた。

 そもそも、なぜ独立に踏み切ったのか。それはブランドのテーマでもある“家庭用機ユーザーへの注力”を今後も長く続け、よりユーザーへと届けていくためとのことだ。



 日本では家庭用ゲーム機が主流。そして、プロゲーマーやゲーム配信者などの“プロシューマー”層に加え、「家に帰って一秒でも早くゲームがやりたい」と思っている人を含むメインストリーム層のユーザーを重視するのが、ASTRO Gamingのスタンスだ。

 また、前述したように、ユーザーの声やゲーム大会などの視察で得た情報を、製品にフィードバックすることにも、ASTRO Gamingとしてのこだわりがある。


 さらに、独立ブランドとして心機一転するにあたって、新たなブランドアンバサダーとしてk4sen(かせん)氏が就任。壇上にはロジクールGのブランドアンバサダーを務めるゲームキャスター・岸大河氏も先輩アンバサダーとして駆けつけた。

 k4sen氏は就任後最初となる挨拶で「人に何かを伝えていくのが好きですので、ASTROのよさもぜひ伝えていきたい」と、意気込みを語った。

 さらに、壇上にはプロゲーマーのうゅりる選手も登場。トッププレイヤーが揃ったトークショーが行なわれた。

 うゅりる選手は毎日8時間はプレイしているという『フォートナイト』でも、建築中に敵が背後に忍び寄ってきたときなどに、ASTRO Gaming製品に助けられているそうだ。


 事前にA50を使用してきた岸氏は、ワイヤレスになっても音質に陰りがない点のほか、充電時にスタンドに置くだけでUSBケーブルを刺す手間がない点などを大いに気に入った模様。ワイヤレスによる音の遅延もまったく感じず、それどころか『Apex Legends』プレイ時にいままで聞こえなかった音が聞こえて敵の発見に役立ったとのこと。音質とサラウンド表現の向上に驚いたようだ。

 これまでもA40とMixAmpを愛用してきたk4sen氏は、とくに第4世代になったMixAmpについて使用感を熱く語った。FPS/TPSではイコライザー機能で足音の音域を大きくすると便利。高音が多い『フォートナイト』と低音が多い『Call of Duty』シリーズで設定を使い分けることでクリアに聞こえるようにしたりと、大いに活用しているようだ。

 また、MixAmpの操作部に明るいLEDが付いたことにより、暗い場所(ゲーム大会会場の実況席など)での操作がしやすくなったことが、非常に嬉しかったようだ。


実際の使用感はどうなの? A50を実機体験!
 3名が揃って褒めちぎっていた今回の新製品。いやでも、それは雲の上の存在である皆さんだからこそ違いがわかるという話なのでは? と、疑ってしまったので、筆者もタッチ&トライの時間にA50を実際に使用してみた。

 A50について、榊山氏は端的に「ヤバいです」と壇上で語っていた。いやいや、ヤバいヘッドセットって……。


 正直に言うと、装着した瞬間から筆者も「ヤバい」と感じた。

 筆者はPCゲームをプレイする際には有線の軽量密閉型ヘッドセット(1万5000円くらいの品)を使用しているが、それと比べてフィット感がケタ違い。コンパクトなヘッドレストのおかげで頭を押さえつけられている感覚がほとんどなく、それでいてイヤーパッドが吸い付くように耳を覆ってくれる。

 しかも、ものすごく軽い。スペックの重量を見る限りは「まぁ、軽いほうだな」と思っていた程度だったが、実際に付けてみると数値以上に軽く感じる。ケーブルの重さとわずらわしさがないからだろうか。首を回しても、伸びをしても、ケーブルが引っかかるストレスがないのはありがたい。

 10メートルほど離れても大丈夫ということなので、着けて通話しながら冷蔵庫まで飲みものを取りに行くなんてことも可能なのか……!


 実際にFPSタイトルをプレイして音を確かめてみたところ、銃声の反響やその余韻まではっきり聞き取れる音質に驚かされた。

 岸氏の言う通り、発砲と発砲音の間にラグはまったく感じられず、「ワイヤレスってちょっと信用できないなぁ……」などと日頃から評価していた自分が恥ずかしくなるレベルだった。

 そうした音質の違い以上に驚かされたのが、右側のイヤーパッドに集中しているスイッチ類の使いやすさだ。ほぼ1ヵ所に4つほどボタンやダイヤルが並んでいるのだが、きちんと間隔を空けて配置されているため、数回触っただけでどこにどのボタンがあるのか、手探りだけでわかるようになった。


 また、MixAmpのゲーム音量とマイク音量のバランス調整機能を、右イヤーパッド側面にあるスイッチで使用できるのも便利だ。

 仲間と通話しながらゲームプレイしているときや、配信・実況の最中でも、別の機器に手を伸ばすことなく調整できるのは非常にありがたい。


 15分ほど使用し続けてみたが、フィット感と軽さ、そしてケーブルがないことによる負担の軽減のおかげで、首に疲れなどはまったく感じなかった。k4sen氏の「ASTRO Gaming製品は一度使うと離れられなくなる」という発言にも納得だ。プロゲーマーやコア層でなくても、これは惚れる。

 新アンバサダーも迎え、独立ブランドとなってから最初のラインナップとして、ASTRO Gamingが自信をもって送り出す新製品。ちょっと触れた程度の筆者のようなゲーマーをも一瞬で魅了するクオリティーに、意気込みと本気が垣間見えた。同ブランドの今後の動向にも注目したい。

最終更新:6/12(水) 18:32
ファミ通.com

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