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憂い顔ナース「メタボ健診は受けた?」 岡山・玉野市が斬新ポスター

6/12(水) 9:20配信

山陽新聞デジタル

 物憂げにじっとこちらを見つめるナース。ひときわ目を引くその写真ポスターは、岡山県玉野市がメタボリック症候群の予防を図る特定健診(メタボ健診)の受診者を増やそうと作製した。市の受診率は3年連続で岡山県内最低。市は「斬新な啓発ポスターで市民の健診への関心を高め、健康を守りたい」と、5月から市役所など公共施設に張り出している。

 ポスターは、大きな注射器を手にした若い女性看護師が病院の薄暗い廊下に立ち、背景に目立つ黄色で「特定健診」の文字を記したデザイン。市内在住のデザイナー金谷浩之さん(44)と、岡山県のPRキャンペーン「もんげー岡山!」のポスターを手掛けた市出身のカメラマン若林邦治さん(44)が市の依頼を受けてボランティアで手掛けた。

 心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めるとされるメタボだが、国民健康保険加入者の特定健診受診率は、市が2015年度から3年連続県内の市町村で最低だ。17年度の県内15市で比べると、市は21・9%でトップの美作市とは22ポイントも差が開いている。

 市保険年金課は対象者に電話で受診を勧めたりPRパンフレットを郵送したり、あの手この手で啓発に努めてきたが、効果はいまひとつ。このままでは重症化する市民が増えてしまうという危機感から、「強く記憶に残るポスター」(同課)で打開を図ることにした。

 写真の看護師は市の臨時職員が扮(ふん)し、市立市民病院で撮影。金谷さんは、ナースの憂い顔に「あなた、ちゃんと受けた?」と健康を気遣うメッセージを込め、病院の薄暗さで重症化の恐ろしさを暗示したという。若林さんは撮影に当たり、おもちゃの大きな注射器を持たせることでコミカルな要素を取り入れ、暗いトーンとのバランスを取った。

 制作の中心となった保険年金課の森真志課長補佐は「ポスターをきっかけに、特定健診が市民の間で話題になれば。メタボは自覚症状がほとんどないので手遅れになる前にぜひ受診を」と呼び掛ける。対象は国保に加入する40歳~74歳で費用は千円。問い合わせは同課(0863―32―5528)。

最終更新:6/12(水) 9:20
山陽新聞デジタル

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