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「若者がつくる未来がみたい」ブロックチェーンの小さな経済圏とは?

6/12(水) 22:00配信

CoinDesk Japan

連続起業家の家入一真は、個人がつながり支え合うコミュニティを「小さな経済圏」と呼ぶ。クラウドファンディング「CAMPFIRE」の代表としても、その実現にチャレンジ中だ。なぜブロックチェーンのスタートアップ企業に出資を決めたのか?資本主義のアップデートとは何か?その真意を聞いた。

これからの社会には「小さな経済圏」が必要だ

「ブロックチェーンが実現する世界は、まさに『小さな経済圏』だなと直感しました」

家入氏はこのように述べる。「小さな経済圏」とは何か。そのひとつの例が、CAMPFIRE上で生まれるクラウドファンディングのプロジェクトだと家入氏は語る。

「インドで修行までしたカレー好きの人が、本場の味のレトルトカレーを作りたいとCAMPFIREで発信すると、300人が『それを食べてみたい』と言ってお金を払ってくれたり。日本の素晴らしい手仕事文化の価値が海外に伝わっていないと感じた人が、藍染と金物製作の技術が合わさった包丁を作りたいと発信すると、30人のパトロンが価値を感じて買ってくれたり。これらは決してサイズは大きくないけれど、個人同士でつながりながら経済が回っています」

こうしたクラウドファンディングのプロジェクトのような「個人や地域レベルで小さなつながりを持ち、支え合っているコミュニティ」を「小さな経済圏」と呼んでいる。

「成長・拡大を目指す既存の経済を『大きな経済圏』とするなら、企業ではなく個人が活動するのが『小さな経済圏』。それはどれだけ小さくてもいいんです。たとえば50人のフォロワーしかいない人でも、その中の5人がその人の何かに価値を見出してお金を払ってもいいと思えたなら、そこには『小さな経済圏』が生まれる」

こぼれ落ちた人たちの居場所をつくったら起業家が生まれた

家入氏が「小さな経済圏」の重要性を感じた原体験のひとつは、自身が運営するシェアハウス「リバ邸」だった。

「僕がかつて六本木で会社をしていたときに、大学を休学しちゃってこれからどうしていいかわかりませんとか、就職したけど心が病んで会社行けなくなっちゃったとか、そういう子たちが周りにたくさんいたんです。その当時、現NEWPEACE代表の高木新平くんが『トーキョーよるヒルズ』っていうシェアハウスをやっていて。でも『よるヒルズ』をもうやめるって言うから、それをそのまま貸してもらってみんなを入れたんですよね。それが『リバ邸』の始まりです」

すると、こうした「社会からこぼれ落ちていった人たち」の居場所が生まれた。

「リバ邸によって、彼らが安心できる場所が生まれたんだと思うんですね。学校にも会社にも居場所を感じられなかった子たちが『あ、自分はここにいていいんだ』と。かつ経済的にも、家賃や食事をみんなで割るので、月15,000円くらいで生きていけるわけですよ。こうやってお互い支え合えば、そこに『小さな経済圏』ができる。それによって実は生きやすくなることってめっちゃあるなと思ったんです」

その居場所からは意図せずして起業家も生まれたという。

「『BASE』の鶴岡裕太君だったり、のちにDMMに売却が決まる『POOL』をつくった宮本拓君が出入りしてました。ただ、最初から起業家を排出しようとか、そんなことは考えてないです。とりあえずこぼれ落ちた子たちにとって安全な場所、安心できる居場所をつくろうとしただけで」

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最終更新:6/12(水) 22:00
CoinDesk Japan

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