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「若者がつくる未来がみたい」ブロックチェーンの小さな経済圏とは?

6/12(水) 22:00配信

CoinDesk Japan

「想像できないものはつくれない」0.5歩先を見たサービスづくり

では、「小さな経済圏」が日本中にたくさん生まれる社会をどうつくっていくのだろうか。この鍵を握るのがブロックチェーンだと家入氏は語る。

「初めてブロックチェーンを目にしたとき、『あ、これだ!』という直感がありました。時代と一気にリンクする瞬間っていうのがあると思うんですけど、まさにそれで。各々が自律的な活動を行いながら分散化されていくという仕組みは、これからの生き方や、個を中心とした経済圏の形成に大いにマッチしていると感じたんです」

とはいえ、具体的なサービスづくりはまだ見えないともいう。

「ブロックチェーンは間違いなく来ると思っていますが、具体的にブロックチェーンを使ってサービスをつくるところまで振り切りはしませんでした。テクノロジーとして普及したタイミングであれば使うけど、無理に使うことはないという感じはちょっとあって」

現段階ではまだユーザーの利用シーンが想像できないことがその理由だ。具体例として家入氏はCAMPFIREが提供しているアプリ「polca」を挙げる。「polca」は身近な友人同士などの緩やかに閉じたコミュニティの中で気軽にお金を集めたり、コミュニティ内の誰かを金銭的に支援できるサービスだ。

「『polca』が目指しているのは、友人や知人間の優しいつながりの中で、例えば学生に対して大人が300円だけ送れるといった世界です。これを実現する上で、ブロックチェーンを使ったトークンエコノミーは本来『polca』と相性がいい。トークンエコノミーでは即時的に超少額の送金ができ、手数料も理論上ほとんど掛からないからです。実際、社内の中でもトークンエコノミーでやろうという話はあったんですね。でもその用語がまだ一般に定着していない現段階で、いきなり『トークン』みたいなこと言われてもユーザーはきっとわからないだろうなと思って」

人々が使う姿を想像できないものはつくれないと家入氏は語る。

「『インターネットを使ってこういう世界を実現できる』と先の方まで見えている、思想家みたいな方々っているじゃないですか。それに比べて僕はひょっとしたら、想像力が貧困なのかもしれません。0.5歩先みたいなところまでしか見えなくて。僕は「身近な人の顔を思い浮かべて手紙を書くようにサービスをつくる」と言うことを大事にしているのですが、逆に言うと届けたい相手の顔が見えないと、サービスをつくれないんです」

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最終更新:6/12(水) 22:00
CoinDesk Japan

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