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ECBは「日本化」に踏み出した、長期の欧州債は「買い」

6/12(水) 8:48配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州の景気悪化に伴い、欧州債のイールドカーブがさらにフラット化するとの予想が増している。欧州中央銀行(ECB)が追加利下げや量的緩和(QE)再開の可能性に道を開いた後、ナットウェスト・マーケッツやバークレイズ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチなどが、期間が長めの欧州債の買いを勧めた。

イールドカーブのフラット化が見込まれる背景には、欧州が日本と同様に低インフレから抜け出せなくなるという不安がある。インフレ期待は過去最低水準に近く、短期金融市場のトレーダーらは現在、ECBが来年半ばまでに利下げをせざるを得ないだろうとみている。

ナットウェストのの欧州マクロ調査責任者のアンドルー・ロバーツ氏は、「世界はどんどん悪くなっている」として、10年物と30年物の欧州債の買い増しを勧めた。

ドイツ債のイールドカーブは、10日には米国がメキシコへの関税賦課を見送ったことを受けてスティープ化し、フラット化を見込む取引のリスクも明らかになった。だが、ECBがQEで債券購入を再開するとの観測が長期債の下支えを続けそうだ。

QEが再開された場合、残存7年超のドイツ債が買われ、イールドカーブのフラット化を促す可能性が高い。BofAメリルのストラテジスト、スフィア・サリム氏は「ECBが欧州債のイールドカーブに関して『日本化』への第一歩を踏み出したと考えていい」として、ECBのQE再開見通しが10年超のセクターへの強気を後押しすると語った。

原題:Chorus for Long-Term Bond Bets Grows on ECB Stimulus Potential(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

John Ainger

最終更新:6/12(水) 8:48
Bloomberg

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