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懐かしい!バブル時代の観光地みやげ 「バター飴」でおなじみ、なぜか多い「キツネ」モチーフ 流行の謎

6/17(月) 7:00配信

withnews

 「ファンシー絵みやげ」をご存じでしょうか。80~90年代に日本中の観光地で売られていた、子ども向けの雑貨みやげのことで、ローマ字日本語、二頭身デフォルメのイラストが特徴です。写真を見てピンときた人もいるかもしれませんが、今はもうほとんど売られていません。実はこの「ファンシー絵みやげ」、なぜか「キツネ」をモチーフにしたものが多いのです。その背景には、あるヒット作があったのですが……。全国の観光地で「ファンシー絵みやげ」を「保護」している山下メロさんの連載、第10回です。

【画像】懐かしすぎる!観光地や親戚の家にあったあの「お土産」 海にスキーに…多忙「キツネ」キャラたち

記憶のどこかにある「ファンシー絵みやげ」

 これまで私が全国で「ファンシー絵みやげ」を保護する過程のお話をしてまいりました。今回は番外編ということで、保護したファンシー絵みやげの源流について少しお話したいと思います。

 「ファンシー絵みやげ」という言葉を知らない人でも、現物を見せると記憶の扉が開き、ほとんどの人がその存在を認識しています。

 「ファンシー絵みやげ」は子ども向けのお土産ですが、当時子どもだった人でなくても、上の世代では「子供や孫がお土産に買ってきてくれた」または「子供や孫にお土産で買って帰った」という経験があります。

 また、下の世代では「(自分の両親が子供時代を過ごした)おじいちゃん・おばあちゃんの家で見たことがある」という経験があるのです。なので、まず「まったく見たおぼえがない」という人に会うことはほとんどありません。

 そんな中、多くの人が「こういうのでキツネのものとかあったよね」と言います。たくさんのファンシー絵みやげを見せた時には「そうそうこのキツネの見たことある」と、キツネモチーフのファンシー絵みやげを指さします。

 記憶に強く残っているのが「キツネ」、そして一番に想起されるものも「キツネ」というわけです。

キタキツネが「ファンシー絵みやげ」の始祖?

 私もファンシー絵みやげを集めていく中で、キツネのモチーフが多いことが気になっていました。始まりは何だったのか、そしてどうしてキツネだったのでしょうか。

 そんな中で出会ったのが「North Fox in HOKKAIDO」というシリーズです。舌を出したキタキツネが、目をこすっているようなイラストが特徴的で、まるで泣いているようです。

 一般的なファンシー絵みやげのキーホルダーは、「シーベル」と呼ばれる金具がついています。いわゆるねじれが起こりにくいチェーンなのですが、このシリーズには、それがありません。金属のツメを開くタイプのリングのものがいくつか存在しました。

 しかも絵柄もやや古い感じで、ファンシー絵みやげの特徴である二頭身ではあるものの、多くのファンシー絵みやげで見られるゴマ目や頬を赤らめている表現もありません。

 なんとなく自分の中でこれは「ファンシー絵みやげ」と、それ以前のお土産キーホルダーとを繋ぐミッシングリンクなのではないかと仮説を立てていました。

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最終更新:6/17(月) 10:18
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