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JAL、A350初号機受領し羽田へ 初のエアバス機、植木会長「6年前の決断正しかった」

6/13(木) 22:23配信

Aviation Wire

 日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350 XWBの初号機(A350-900、登録記号JA01XJ)が現地時間6月13日、機体の引き渡し場所となった仏トゥールーズを離陸し、羽田空港へ向かった。14日朝に到着する見通し。日本の航空会社にA350が引き渡されるのは初めてで、JALがエアバス機を受領するのは統合前の日本エアシステム(JAS)が発注したA300を除くと初めて。9月から羽田-福岡線に就航する。

【トゥールーズを離陸するJALのA350】

 JALは2013年10月7日に、ボーイング777型機の後継機として、A350を最大56機導入すると発表。確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入する契約を結んだ。A350-900は主に国内線用777-200の、A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となる。初号機は11日付で受領した。

 最初に導入するA350-900は、初号機から3号機までが特別塗装機。機体後部にA350のロゴを大きく描き、初号機は“挑戦”を示す「レッド」、2号機(JA02XJ)は“革新”の「シルバー」、3号機(JA03XJ)は“エコ”の「グリーン」を採用した。翼端はいずれもJALのシンボルカラーである赤を配した。エンジンは英ロールス・ロイス製トレントXWBを搭載する。JALがロールス・ロイス製のジェット機用エンジンを導入するのも初となった。

 JALの植木義晴会長は、社長時代の2013年にA350を発注する際、実機がまだなかったため、総2階建ての超大型機A380の機内やシミュレーターを見学して最終決断を下した。その時の心境を「実際に触れて、さわってみて、匂いまで嗅いでこれだな、と確信を持って選定した」と表現する。

 機体のデリバリーセレモニー前日の12日に、初号機を自らの目で確かめた植木会長は「6年前の決断は正しかったと確信を得ることができた」と満足げだった。

 A350の技術的な魅力については、「安全性や経済性、静寂性、環境性能をトータルで考えて決めた、というのが通常のエアラインのCEO(最高経営責任者)の答えだと思う。でも私はトレーニングを合わせれば57歳まで(パイロットとして)乗ってきた人間として、もう一つ加えたい。エアバスのすべての飛行機は一貫した信念が取り入れられている。そこに惚(ほ)れた」と、小型機A320から超大型機A380まで、サイドスティックによる共通性のあるコックピットなどの設計思想を評価していた。

 2号機と3号機の受領時期については、「正確な日付は聞いていないが、ほぼ毎月のように来ると聞いている」と述べ、9月1日の就航前には3機が揃う見通しだ。

 植木会長らを乗せたフェリーフライト(回航便)のトゥールーズ発羽田行きJL8102便は、午後0時35分に出発。同47分に離陸するとすぐに右旋回し、空港上空で翼を振ってフライバイして羽田へ向かった。JL8102便は日本時間14日午前8時ごろに羽田へ到着する予定で、JALのFacebookページでLIVE配信を予定している。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:6/14(金) 0:31
Aviation Wire

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