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あぶQの新型車両(6月13日)

6/13(木) 9:26配信

福島民報

 銀色の車体が誇らしい。第三セクター鉄道の阿武隈急行は七月一日、新しい車両の運行を始める。前後の正面を薄い藍色に染め、側面に阿武隈急行のローマ字の頭文字「A」をあしらう。風がわたる水田や、緑が濃くなった山々の間を軽快に進む姿が浮かぶ。

 福島市の福島駅から伊達市を通り、宮城県柴田町の槻木駅をつなぐ。青と緑の線が流れるクリーム色の車体で親しまれてきた。一九八八(昭和六十三)年の全線開業から使われ、古里の風景に溶け込む。平成の三十年をかけてなじんだ。

 令和に走りだす二両一編成の車両は、利用者に優しい工夫がある。段差をなくし、年配の人や子どもが乗り降りしやすい。トイレは車いすでも利用できる。窓も大きく見晴らしが良い。座席には遊び心が加わる。二両のうち、福島寄りの車両シートは花を思い起こす赤色系、宮城寄りは山と自然の緑色を基調とした。

 来年度も新車を入れる。模様は同じだが、色を変え、薄い緑を採用する。さまざまな彩りの「A」が走る。見慣れない外観に、初めはしっくりこないかもしれない。通勤や通学、買い物、旅行で乗り込むにつれて、愛着は湧く。やがて沿線の景色と一つになる。

最終更新:6/13(木) 9:26
福島民報

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