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海外のeSportsイベントってどんな感じ? - IEM Sydney 2019から

6/13(木) 18:19配信

マイナビニュース

2019年5月3日から5月5日まで、大規模eSportsイベント「Intel Extreme Masters Sydney 2019」(IEM Sydney 2019)が開催された。海外ではeSportsが盛り上がっているといわれるが、日本にいるとなかなか感覚が分かりにくい。実際の現場はどのようなものか、写真や動画で紹介しよう。

【動画】IEM Sydneyの会場を歩き回ってみた

IEM Sydney 2019はTeam Liquidが優勝

Intel Extreme Mastersは、Intelがメインスポンサーとして開催するeSportsイベント。主催と運営はeSports運営大手のESLが手掛ける。2007年にスタートし、2019年で14シーズン目。eSportsイベントとしてはかなりの老舗だ。シドニーでの開催は今回で3年連続となる。

競技種目となるタイトルは「Counter-Strike: Global Offensive」(CS:GO)で、賞金総額は25万米ドル(約2,700万円)。各リージョン予選を勝ち抜いたチームと招待チームを合わせて、計16チームが世界1の座を争う。

世界ランキング1位のAstralisが不在の中、決勝に勝ち上がったのは世界ランク2のTeam Liquidと、5位のFnaticだ。BO5の5ゲーム目までもつれた接戦を制したのはTeam Liquidで、見事世界の頂点に立った。

IEMの各試合に関しては、TwitchやYouTubeにアーカイブされている。世界最高峰のプレイを見たいという人はぜひチェックしてみてほしい。ちなみに決勝戦は休憩を含めて試合時間は6時間と長丁場なので、ゲームごとに見るといいだろう。


ひろーいスタジアムを歩く

会場である「Qudos Bank Arena」は、シドニーオリンピックに合わせて造られたシドニーオリンピックパーク内にある屋内スタジアムで、収容可能な観客数は2万人を超える。まずは会場内をぐるっと歩いてみた。


メインステージだけでなく、ほかのフロアを使った大会も可能だ。IEM Sydney 2019ではOverwatchの大会「Overwatch Contenders」も同時開催されていた。

入り口はIntelテクノロジーショーケースとして、Intel Coreプロセッサを搭載したゲーミングPCを体験できるコーナーとなっていた。参加者を対象としたオープントーナメントや、プロチームのメンバーがブース訪れるなど、ここでもイベントが行われることもあって、試合観戦そっちのけで楽しんでいるという人もいる。

1年前と違うのは、ノートPCが増えた点。もちろんIEMの開催前にノートPC向けの第9世代Coreプロセッサが発表されたことも関係しているだろう。


ただ、メーカー関係者に話を聞くと「ゲーミングラップトップは伸びている」とのこと。ひと昔前はゲームやコンテンツ制作といった重い作業はやっぱりデスクトップPC……といった意識が強かったが、CPUやGPUの進化によって、デスクトップPCとノートPCの格差もずいぶんと小さくなった。いまはユーザーの用途に合わせて柔軟に選べるようになっている。

Kaby lake-Gを搭載したNUC「HADES CANYON」の展示も多く、IntelやPCメーカーが、ノートPCや小型PCをゲーミングPCの入り口として、ユーザにもっと訴求したいという姿勢が見えた。

また、この展示で個人的に印象に残った点が2つ。1つ目はVRリズムゲーム「Beat Saber」の大出世だ。1年前はちょうど話題になりたてということもあり、メインの展示ではなく隅の方でひっそりと体験できるという形だったのが、今回は一等地にスペースを構えていた。最新VRヘッドセット「Oclus Quest」でもプレイしている人が多いようで、「いまVRゲームをやるならコレ!」という看板タイトルに成長している。


ほかにVRで人気だったのは、映画「Creed」を題材としたボクシングゲーム「Creed: Rise to Glory」。シンプルなルールで体を動かすのが楽しい。


2つ目は体験できるタイトルに、ストリートファイターVとACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN、ソウルキャリバーといった日本のゲームが入ったこと。マルチプラットフォーム化の結果ともいえるが、PCゲームでも日本の大手メーカーの存在感が出てきている。


PCの展示はここだけではない。別のフロアにはHPやASUS、MSI、Lenovoといったグローバルで展開するメーカーの製品や、地元メーカーの製品も体験できる。グローバルメーカーはノートPC中心、地元メーカーはデスクトップPCが中心で、MOD PCも置いていた。


さらにショップや代理店もブースを構え、実際にパーツや周辺機器を購入することもできる。イベント特価ということもあり、キーボードを手に歩いている人も見かけた。

まさにスポーツ観戦。熱いオーディエンスたち

筆者は2018年もIEM Sydneyを現地で観戦したのだが、その時に強く心に残ったのが「観客の熱さ」だ。今回もそれは変わらない。素晴らしいプレイには歓声があがり、消極的なプレイがあればおもいっきりブーイングを浴びせる。


がんがん飲みながらワイワイ楽しみながら観戦する。ずっと会場が熱気に包まれているのだ。こういう熱気を浴びていると、eスポーツとフィジカルスポーツの垣根もあまりないように感じる。

定番の「Aussie Aussie Aussie!」「Oi Oi Oi!」コールも健在だ。1年前の観戦時に調べたのだが、このコールはオーストラリアのイベントではかなりポピュラーのようで、YouTubeをみるとスポーツ観戦だけでなく、セレモニー的な催しでも聞くことができる。


また、これだけではなく応援歌っぽいものだったり、ハカっぽいものだったり、バリエーションも豊かだ。日本のイベントでも声援はあがるが、会場全体を巻き込んで起こるうねりのようなものはそれほど記憶にない。ただ、野球やサッカーなどを見ればわかるように鳴り物やチャントは盛んなので、将来こうしたフィジカルスポーツからの文化が「輸入」されるかもしれない。

スポーツ観戦といえばスタグルだよね

さて、スポーツ観戦に欠かせないのはスタグルこと、スタジアムグルメだ。日本でも例えばJリーグなど、スタグルが盛り上がっている。筆者なんて、試合ではなくスタグルメインでスポーツ観戦に行くことだってあるくらいだ。

それはさておき、IEM Sydney 2019でもいくつかスタグルを食べてみた。まずは会場でやたら目にするのが、ピザボックスだ。性別年齢関係なく、いろんな人がピザボックスを持っている。会場を探索してみると、薪窯を発見。「Qudos Bank Arena」では窯で焼いたピザをその場で食べられる。そりゃみんな買うわけだ。


筆者も早速ソーセージやハムがたっぷりのった肉系のピザを食べてみた。ソースはトマトベースというよりは、BBQソースというかグレイビーソースっぽく、甘めな仕上がり。これがお肉中心の具材とよく合う。1枚でかなりボリュームがあるが、女性でも1枚ぺろっと食べていた。試合観戦中、前の席にいた人がこのピザとビールを楽しんでいたので、かなりうらやましかった。

続いてはハンバーガー。「Wagyu Beef Burger」を食べてみた。アメリカやオーストラリアなど、海外では和牛とほかの牛を掛け合わせた「Wagyu」が飼育されており、赤身に適度にサシが入るほかアンガス牛などよりも柔らかな食感が楽しめる。

シンプルな味付けで、その分肉のうまみやコクが広がり、そこに脂の甘みが乗っかる感じとでも表現したらいいだろうか。ふっくらとしたバンズとも相性抜群で、素直にうまい。

最後はスポーツ観戦のお約束といっても過言ではない「ホットドッグ」。こちらもパンがふっくらとしており、うまみもある。3口くらいで食べてしまった。これとコーラーがあればそれだけで幸せ。

2020年のTokyoでは何がある?

IEM Sydney 2019は競技や大会としての面白さはもちろんのこと、参加者を飽きさせない仕掛けがいくつもある。しかも参加者自体もめいっぱい楽しもうという姿勢でやってくる。丸一日会場にいても見どころが盛りだくさんで、特別楽しいイベントの1つだ。

さて、2020年には東京オリンピックが開催される。IntelはオリンピックのTOP(The Olympic Partners)スポンサーの1社だ。2018年の平昌オリンピックに合わせて「Intel Extreme Masters」平昌大会を開いている。

東京でも同じような動きがあるのだろうか。しかし、IntelでEsports Business Developmentを担当するBrittany Williams氏は「決まっていることは何もない」という。オリンピックはIOCをはじめとして多数のステークホルダーがいることもあってか、ほかのメディアでもIntelはかなり慎重な発言をしている。

とはいえ、IntelはK Skuに代表される「ハイエンドCPUが非常に売れている国」である日本とそのゲーミング市場を重要にとらえているようで、Intel General Manager of Gaming and VR/AR SalesのLee Machen氏は「オリンピックに向けてさまざまなところに投資をするつもりだ。それを地元である日本メーカーや日本におけるPCゲームの活動に結び付けたい」とコメント。

例えばオリンピック開催期間中に、秋葉原でIntel CoreプロセッサとPCゲームを盛り上げるようなイベントもあるかもしれない。実際のところどうなるかはまだ分からないが、2020年の夏に向けて吉報を待ちたい。

最終更新:6/13(木) 18:19
マイナビニュース

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