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靖国神社に「桜」の陶板 47都道府県の陶工が制作

6/13(木) 10:16配信

福島民報

 東京・九段北の靖国神社に十二日、桜の花びらをモチーフにした陶板四十七基が建立された。四十七都道府県の陶工が制作したもので、福島県からは会津美里町の会津本郷焼・宗像窯八代目、宗像利浩さん(62)が透明感のある淡青色の陶板を奉納した。

 靖国神社の創立百五十年記念事業の一環で、戦没者の慰霊が目的。各都道府県の土と窯で焼成された陶板の一片は約三十センチの花びら型で、五枚合わせて桜を表現した。ステンレス製の台座に収められた四十七基は、神社外苑の緑地「慰霊の庭」に設置された。「慰霊の庭」は無料で見学できる。

 宗像さんは「地元の土を使うことで慰霊になる」と会津美里の土と鈞窯釉(きんようゆう)を用いて、「あまり派手すぎない青」を引き出した。ただ、花びらの形のため、ひびが入りやすく、同じ色をそろえるのも難しく、約一年かけて何度も作り直したという。

 内覧会で宗像さんは「先祖が頑張ってきたおかげで制作依頼がきた。見えない力を感じる。さらに精進しなければならない」と表情を引き締めた。県遺族会の安斎満会長は「六万六千人に上る福島県戦没者に思いが届くだろう」と述べた。記念式典と内覧会には靖国神社の山口建史宮司、靖国神社崇敬奉賛会の扇千景会長、今日庵裏千家大宗匠の千玄室さん、白磁の人間国宝・井上萬二さんらが出席した。

■一片は福島の県護国神社に

 桜の陶板の一片は近く、各県の護国神社に贈呈される。宗像さん作は近く、福島市の県護国神社に届けられる。冨田好弘宮司は「桜の陶板が靖国神社と各地の護国神社を結んでくれる。届き次第、参拝者向けに展示したい」としている。

最終更新:6/13(木) 10:16
福島民報

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