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「代表選考に英語力の新基準」で波紋 太田雄貴「語学力と情報量は“競技力向上”に直結」と変革に自信

6/13(木) 8:02配信

AbemaTIMES

 2017年8月に公益社団法人日本フェンシング協会の会長に就任した太田雄貴氏(33)は、昨年12月に東京グローブ座で行われた全日本フェンシング選手権決勝で剣の動きをライトで可視化する「フェンシング・ビジュアライズ」など、斬新なアイデアを採用して会場を沸かせ、大会を成功へと導いた。そして6月13日からは、2020年に行われる東京五輪の代表選考にポイントが加味されるアジア選手権が始まる。

 そんな折、会長就任にあたって選手依存の大会運営や協会運営からの脱却を掲げ、様々な改革に奔走してきた太田氏に、就任2年目の節目を前に話を聞いた。「初めて尽くしだった」とグローブ座での全日本フェンシング選手権を振り返った太田氏は、新しい試みを通じて「運営サイドの一体感が生まれ、現場力が上がった」と収穫について言及。さらに後日、大会の様子を初めて映像で確認した選手たちは、一様に感動や興奮の言葉を口にしたなど、様々なエピソードを明かしてくれた。

 大会運営を改革し、フェンシングの注目度を高めるまでが会長の仕事だとすれば、次のステップでは選手自身が輝き、注目を集めることが求められる。競技面についても、太田氏は次のように手ごたえを口にする。

「今シーズンに入って見延和靖選手がグランプリで2勝、ワールドカップで1勝を挙げるなど大活躍。表彰台に立つ女子フルーレの選手もいたりなど、たくましい戦績が見られるようになってきました。しかし東京五輪に向けては、さらにもう一つブレークスルーする必要がある。結果に関しては複合的な要因があるので一概には言えないが、『僕たちがやってきたこと、目指しているものは間違っていなかった』という思いはあります」

 その一方、改善すべき点もあると続ける。それがコミュニケーションの質・量だ。

「事務方のコーチやスタッフなど皆で会食をした際、会わないと、言わないと伝わらないこともあるということを痛感しました。昼間に会うときは緊張の面持ちでいるのに、夜、会食の席で会う彼らはどこかホッとした表情を浮かべている。この差は何なのか。おそらく、普段は『会長が何か言い出すんじゃないか』という気持ちがどこかにあって、様子をうかがっているのかもしれない。その点、僕自身がコミュニケーションを怠っていましたね。30代くらいの年代であればチャットなどで簡単に連絡が取れる一方、理事の方々はそうはいかない。一見すると非効率に思われがちなフェイス・トゥ・フェイスが、物事を進めるときにスピードを早め、効率を高めることに役立つ場合もあるものです」

 また太田氏は、組織としての現状について、意思決定が不明瞭であることが多かった以前に対して、多くの意思決定事項が自身に回ってくる現在についても「組織として正常に運用できていない証拠」と話す。次の任期となる2年間については「方針だけを定め、誰でも立ち回ることのできるメンバーを揃えていきたい。ガバナンスも含め、組織として強くなる期間」と位置づけ、さらなる改善に取り組む意欲を口にした。

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最終更新:6/13(木) 8:29
AbemaTIMES

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