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なぜロシアはビジネス大イベントが好きなのか?

6/13(木) 12:06配信

GLOBE+

ロシア経済の七不思議の一つ?

ロシア経済の七不思議。そんなものがあるかどうかは知りませんが、もしあるとすれば、必ずその一つに入るだろうという疑問があります。「なぜロシアはビジネス大イベントが好きなのか?」という謎です。

【写真】服部倫卓さんが見たロシア

もちろん、大規模な経済・ビジネスイベントはロシア特有のものではなく、世界に様々なものがあります。一番有名なのは、毎年1月にスイスのダボスで年次総会が開催される「世界経済フォーラム」でしょう。ロシアの政財界の要人たちは、いつの頃からか、世界経済フォーラムの総会に足繁く通うようになりました。そして、それのみならず、ロシア国内で、世界経済フォーラムを真似たようなフォーラムを多数開催するようになりました。

そうした中で、ロシアにおいて最も高い格式を誇るのが、毎年5月または6月に北の都サンクトペテルブルグで開催されている「ペテルブルグ国際経済フォーラム」です。本年も、このほど6月6日から8日にかけて、この大イベントが開催されたところです。

あまたあるイベントを整理

ロシアにあまたある経済・ビジネス関係の大イベントの中で、頂点に位置するのが、このペテルブルグ国際経済フォーラムです。「ロシア版ダボス」の名に恥じない規模と格式を誇り、プーチン大統領も毎年必ず出席します。その規模が年々拡大していることは、下のグラフからもお分かりいただけると思います。

近年、ペテルブルグに次ぐ大イベントに成長しているのが、9月に極東のウラジオストクで開催される「東方経済フォーラム」。この会議は、ロシア極東地方の開発と、アジア・太平洋諸国との関係強化という、明確なテーマを掲げています。これにも必ずプーチン大統領が駆け付け、日本の安倍総理をはじめとするアジア諸国の首脳も常連となっています。

それに次ぐステータスを持つのは、おそらく2月にソチで開催されている「ロシア投資フォーラム」でしょう。以前は9月または10月でしたが、東方経済フォーラムとの時期的な重複を避けるためか、2017年から2月開催に変わっています。こちらの方は、プーチン大統領ではなく、メドベージェフ首相のイベントと位置付けられています。

このほか、年初に経済関係のオピニオンリーダーが集う「ガイダル・フォーラム」、東シベリアを舞台に春に開かれる「クラスノヤルスク経済フォーラム」、7月にエカテリンブルグで開催される産業展示が主体の「イノプロム」、年末にモスクワで開催される「Russia Calling!」といったあたりが、有名な経済・ビジネス関係の大イベントです。また、プーチン政権の肝いりで毎年10月に開催されている「バルダイ・クラブ」も、主題は政治および国際関係ながら、経済政策面でも大きな影響力を有しています。

州レベルの経済フォーラム、個別テーマごとのイベントなどは、枚挙に暇がありません。また、露日をはじめ、特定のパートナー国を対象とした二国間のビジネスイベントも盛んです。

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最終更新:6/13(木) 12:06
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