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昭和電線ケーブルシステムなど、超電導ケーブルの実証実験。低コスト、送電ロス大幅低減

6/13(木) 6:06配信

鉄鋼新聞

 昭和電線ケーブルシステム(本社・川崎市川崎区、社長・川瀬幸雄氏)など3者は12日低コストで送電ロスを大幅低減できる超電導ケーブルシステムの実証実験を7月から始めると発表した。化学メーカーBASFジャパンの戸塚工場(横浜市戸塚区)に設計がコンパクトな昭和電線製の三相同軸型ケーブルを250メートル敷設。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が予算を半額助成する。超電導状態を発現させる冷却処理に工場内の液体窒素を用い実用化の障壁となる初期投資額を約3分の1に圧縮。省エネ効果などを21年2月まで検証し今後5年内の実用化を目指す。
 超電導ケーブルは電気抵抗をゼロに抑え省エネに貢献する次世代技術。30メガワット以上の大規模電力を使用する工場内送電に適用すれば年間2千万円以上の電力料金を削減できる。今回の実証実験で昭和電線はケーブルの製造に加え接続部品・冷却装置を含めた電力システム全体の設計と敷設、運用監視などを担当。BASFでは実験場所の提供に加えケーブル導体材料の一部を提供する。3者は12日都内で会見。昭和電線ホールディングスの長谷川隆代社長は「冷却などの合理化によるコスト低減でビジネスに繋がるケーブルシステムとなる。実証で成果を挙げて市場に展開したい」と話した。
 民間工場で三相同軸型の超電導ケーブルを実使用するのは世界初。敷設するのは6・6キロボルトの電圧に対応したイットリウム系の超電導ケーブル。高さ5メートルのラック上に配線し、省エネ効果に加え高低差がある環境下での液体窒素の輸送などについても検証する。

最終更新:6/13(木) 6:06
鉄鋼新聞

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