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福岡breez #9 中嶌勇太(4.0)人生をプラスにさせるバスケとの再会 ── 今週末は九州選抜チームで「アジアドリームカップ2019」に挑む!

6/13(木) 16:16配信

バスケットボールスピリッツ

天皇杯 第47回日本車いすバスケットボール選手権大会では1勝も挙げられずに終わった福岡breez。初戦の相手は、昨年の5-6位決定戦で51-62と惜しくも敗れたパラ神奈川スポーツクラブ。リベンジを目指して臨んだが、「思っていたよりも10倍くらい相手はうまくなっていて完敗でした」と#9中嶌勇太も肩を落とす結果となった。

38-95の大敗を喫し、「日頃の練習量や試合経験の差」を敗因に挙げる。「ここまで完敗するとは正直思っていなかったので、鼻っ柱が伸びていないのにへし折られた感じです」と中嶌はその悔しさを表現した。

福岡breezは仕事をしながらバスケに取り組んでおり、なかなか練習に時間を割くことができない。唯一、チームハイの活躍を見せた#39福澤翔だけはアスリート支援を得て、毎日練習できる環境がある。もちろん福岡breez以外も、同様の環境を余儀なくされているチームも少なくない。「練習不足も痛感しているので、練習量はできる限り増やしていかなければなりません」と今後は時間をやりくりしながら、来年に向けて巻き返しを誓った。

中嶌は19歳のとき、バイク事故により右足を切断。中学まではバスケ部だったが、高校では「バイクにのめり込みバスケは辞めてしまいました」。不慮の事故に見舞われたが、ふたたびバスケに出逢うことができた。「僕の中で終わっていたはずのバスケが、またはじめることができて楽しいです。自分の人生にバスケはすごくプラスになっています」という中嶌は、車いすと出逢って10年が経つ。

勇太という名前にも興味が沸いた。聞けば、「お姉ちゃんとお兄ちゃんもバスケをしており、バスケ一家」だそうだ。名前の由来について、「田臥(勇太)さん(栃木ブレックス)から取ったかどうかは分かりませんが、田臥さんくらい上手くなりたいですね」。

福岡breezに注目したのは若いチームだったからだ。取材した中嶌は29歳であり、エースの福澤もまだ27歳。U23日本代表の#3赤窄大夢は19歳と将来が楽しみな逸材である。主力メンバーでは#19堀譲が33歳と一番年上になるが、車いすバスケの世界ではまだまだ若手だ。

パラ神奈川スポーツクラブ戦は38点しか獲れなかったが、シュート力があるチームという印象を抱く。「ちゃんとオフェンスを作れればシュートを生かすこともできますが、今回はそこを全く作らせてくれませんでした」と相手のディフェンスに封じ込められてしまった。若く、可能性がある福岡breezはチームとしても、選手たちもこれからである。

「パラ神奈川には古澤(拓也)選手や鳥海(連志)選手など日本代表がおり、世界を知っている選手たちです。その部分が大きな違いだと思います。僕らにそのような選手がおらず、世界に通用するぐらいがんばる必要があると感じました」

車いすバスケ日本代表が挑む国際試合「アジアドリームカップ2019」(昭和電工武道スポーツセンター/観戦無料)が6月15日(土)~16日(日)に大分県で行われる。日本代表とともに九州選抜チームも出場し、福岡breezからは松本泰典ヘッドコーチをはじめ中嶌、福澤、赤窄、堀の4名が選出された。中国と韓国と対戦し、予選を勝ち進めば日本代表と対戦できる可能性もある。早速、世界に通用するかどうかを試すチャンス到来。福岡breezの若きメンバーたちの活躍を祈っている。

バスケットボールスピリッツ編集部

最終更新:6/13(木) 16:16
バスケットボールスピリッツ

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