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個人投資家が持っている為替リスクとの付き合い方

6/13(木) 19:20配信

ファイナンシャルフィールド

前回と前々回の2回にわたり、外国債券(外債)とはどういうものか、そして外債に投資する際の留意点は何かについて書いてきました。今の時代、個人の資産運用においても国際分散投資は肝であり、そこでは外債も運用選択肢の一つとなりうるためです。

ただし、外債であれ、他の外貨建て商品であれ、「為替リスク」はどうしても存在します。個人の投資家はこの為替リスクとどううまく付き合っていけば良いのでしょうか?

予測の難しい将来の為替相場

改めて為替リスクとは、為替相場の変動によって、外貨建て商品の円ベースの資産価値も変動することです。

例えば、米ドル建ての株式が10%上昇したとしても、同時期にドル円の為替が10%以上円高となってしまうと(=米ドルが対円で10%以上の下落)、円に換算したときの株価は下落してしまいます。

為替の変動は時に非常に大きく、ドル円では、リーマンショックを挟んで120円超の水準から2011年には75円台にまで円高となりました。同時期の豪ドル円の動きはさらに激しく、107円台から2009年には一時56円台へとほぼ価値が半減しました。

この際の値動きは特別に大きかったのだとしても、為替の動き次第では現地通貨ベースでこつこつ稼いだ利回りなどは簡単に吹き飛ばされることは、やはり認識しておく必要があります。もちろん、運用中に逆に円安となれば、円ベースでの利回りはかさ上げされます。

それなら、円高のときに外貨建て商品に投資をすればいいではないか、と思いたくもなりますが、それは実際には簡単な話ではありません。

為替を予想するのは、プロでも非常に困難です。為替予想には経常収支などといった指標が役立つと一般的に言われますが、経常収支が示唆する実需の取引が為替市場全体に占める割合は、実は非常に小さいのです。

取引の大半は実需に基づかないものとなっており、それらは各国の金利差や経済力格差、政治的あるいは地政学的な動き等といったさまざまな要因を見比べながら、瞬時に資金を移動させます。

また言うまでもなく、先の為替になるほど、想定外の紛争や気象、テロなどの出来事にも翻弄されることになります。個人の投資家で、特に長期投資を行う人にとっては、為替相場予想よりも確実なリスク対応の方法が必要であると言えます。

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最終更新:6/13(木) 19:20
ファイナンシャルフィールド

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