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倉敷・真備の堤防決壊全8カ所 復旧完了 14日にも、かさ上げ・拡幅は継続

6/13(木) 19:45配信

山陽新聞デジタル

 西日本豪雨で甚大な浸水被害に遭った岡山県倉敷市真備町地区で、堤防決壊箇所の全ての復旧工事が14日にも完了する。河川を管理する国と県は引き続き、堤防のかさ上げや拡幅の治水対策を進める。

 同町地区では豪雨により、国管理の小田川で2カ所、県管理の支流3河川(末政、高馬、真谷川)の6カ所で堤防が決壊。町の面積の約3割に及ぶ1200ヘクタールが水没した。

 小田川は、高梁川合流点から上流3.4キロと6.4キロの左岸。築堤に併せて各100メートル区間を約20メートル拡幅した。外側ののり面は、洪水時に堤防内に染みこんだ水を素早く抜いて弱体化を防ぐ構造にした。

 「住民の安心安全を第一に、川が増水しやすい出水期までに工事を終えるのが目標だった」と国土交通省高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所。ICT(情報通信技術)を活用し、工期を従来工法より約2カ月間短縮したという。

 さらに安全性を高めるため、国は決壊箇所に続き、倉敷市と連携して小田川堤防の拡幅も行う。対象区間は高梁川合流点から上流約7.2キロまでの両岸(一部除く)。小田川の川底掘削で生じた大量の土砂を使い、堤防上部の市道の幅を現在の5メートルから7メートル程度に広げるなどして断面を拡大する。市道は災害時の緊急車両の通行や避難路に活用する。

 6月に入り、地権者向けの説明会を地区ごとに始めた。地元の合意を得た上で、9月に着工、2021年度末の完了を目指す。

 3支流の堤防決壊箇所では、被災前の状態に戻す原形復旧工事が12日までに終わった。

 決壊箇所は、末政川が小田川合流点から上流400メートルの左岸と同700メートルの両岸、高馬川が合流部の両岸、真谷川が合流点から上流200メートルの左岸。いずれも堤防の高さを元通りにした。

 県備中県民局は引き続き、決壊箇所で小田川堤防の高さに合わせるためのかさ上げや拡幅の改良復旧工事を進める。完了時期は、末政川が9月上旬、高馬川が7月下旬、真谷川は6月下旬の見通し。

 全体の緊急治水対策の範囲は、3支流とも小田川合流点から上流区間で、末政川が1.37キロ、高馬川が0.78キロ、真谷川が1.21キロ。23年度の完了を目標に河川改修工事を行っていく。

最終更新:6/13(木) 19:45
山陽新聞デジタル

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