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「政治家もメディア関係者も有権者も、ちゃんと報告書を読みましたか?」金融庁の”2000万円”炎上問題に堀潤氏が苦言

6/13(木) 14:40配信

AbemaTIMES

■お金を通して公と個人の関係について語ろう

 今回、報告書によって急にクローズアップされた感がありますが、人口減少の話なんて1970年代から始まっていましたし、年金だけでは足りないのではないかという話は総務省の統計でも出ていました。単に先送りしてきただけでしょう、ということを冷静に考えてほしいです。

 今は安定政権なんだから、消費税も含めて、本当の話をしてほしいです。それなのに自民党の二階幹事長は「2000万円の話が一人歩きしている状況だ。国民の皆さんに誤解を与え、不安を招いており、大変憂慮している」と語り金融庁に抗議したと話し、「われわれは選挙を控えているので、そうした方々に迷惑を及ぼすことがないように、党として注意しなければならない」と選挙への影響を懸念した。野党はこれが最大の争点だ、という姿勢になっている。与野党は「社会保障と税と一体改革」と言って、ずっと議論してきたはずではないですか。“100年安心“を本当に実現するためには、どんな社会保障政策を実行すべきなのか、今こそきちんと具体策を出すべきです。

 一方で、そんな政治家を当選させ、政治の不作為を許してきた有権者の責任の問題もあります。真正面から議論しなければならないことを受け止めてくれる有権者が少ない。言うと負けてしまう。

 加えて、格差是正の観点からも、生きる力としての金融教育の必要性がますます高まっていくと思います。お金の話なんて下品、お金だけが幸せじゃないでしょ、なんていうのはこれからの時代、センチメンタルにすぎます。なにも儲けるということだけではなく、税金って、何に使われているの?、なぜ他人を支えることが必要なの?適正に分担されているの?と。公について考える機会にもなります。それなのに、消費税や所得税が上がるという話ばかりで、お金を通して公と個人の関係について語ることが日本人には希薄ですね。

 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用についてもそうです。知識のない個人が運用するよりも、GPIFに運用してもらったほうがベターなのではないか。ESGといって、環境対策や女性活躍が積極的な企業への投資を積極的に手がけたり、記者クラブをフリーランスに開放するなどの取り組みも行っているんですよ。でも、言われるのは上がった・下がった、いくら溶けた、ということばかり。これも報告書を読んでほしいと思いますね。(12日、談)


■プロフィール
1977年生まれ。ジャーナリスト・キャスター。NPO法人「8bitNews」代表。早稲田大学グローバル科学知融合研究所招聘研究員。立教大学卒業後の2001年、アナウンサーとしてNHK入局。岡山放送局、東京アナウンス室を経て2013 年4月、フリーに。現在、AbemaTV『AbemaPrime』(水曜レギュラー)などに出演中。

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最終更新:6/13(木) 16:30
AbemaTIMES

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