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「頭が丸くても続けたい」…全身脱毛症アイドル、告白の裏にファンの後押しも

6/13(木) 17:31配信

AbemaTIMES

 東京・高円寺のライブハウスを拠点に活動する「エレクトリックリボン」。2007年の結成以来、メンバーチェンジを繰り返しつつも100人以上の熱烈な固定ファンを持つ、地下アイドル界では知られたグループだ。ステージ上でしきりに髪を気にするしぐさを見せるのが、現メンバーの中で最古参のぴっぴだ。アイドルを夢見て高校生の時に島根から上京、2015年2月に加入した。

 実はぴっぴは髪の毛だけでなく眉毛やまつげ、身体中のあらゆる体毛がすべて抜けてしまう「全身脱毛症」という病を抱えている。円形脱毛症が悪化、男女比や年齢に関わらずおよそ1000人に1人の割合で発症する病気で、アヴェニュー表参道クリニック美容皮膚科の佐藤卓士院長は「一般的には精神的ストレスが原因ではないかと思われているが、近年の研究から、免疫細胞が異物と間違えて自分の毛根を攻撃してしまうことによって毛が抜ける、いわゆる自己免疫疾患だとわかってきた」と話す。

■「鏡を見ると“私、女なのかな…“って」

 ぴっぴが異変に気づいたのは2年前の冬だった。「ライブ中はいつも高いツインテールしているが、最初に右耳の後ろの髪の毛がなくなっちゃった。次は左耳の後ろ。こんなふうになるとは思わなかったし、治ると思っていたので、““インテールやり過ぎてハゲちゃったぁ。どうしよう?“みたいなふうに言っていた」。

 そう考えたのには理由がある。小学校高学年の頃、円形脱毛症が発症したが、母親からのマッサージですぐに完治した記憶があったからだ。症状を自覚してから通院もしたが、抜けた範囲はみるみる広がり、症状に気づいてから9か月で頭髪は全て無くなってしまった。「ウィッグを楽しもう!っていう前向きな気持ちにもなったが、家に帰ってお化粧を落として、ウィッグを外して鏡を見ると“私、女なのかな…“って悩むときはあった。眉毛もないし、まつげもないしってなると、悲しい気持ちにはすごくなった」。

■“ぴっぴがいいと思うなら良いんじゃない?“

 そして今年2月、自身のブログで全身脱毛症であることを告白する。「ステージ上で転んじゃった時があって、ウィッグがズレたと感じた。このままじゃ起き上がれないと思って、頭を抱えてしばらく倒れていた。楽屋に戻って見たら、前の方にズレていた。そろそろちゃんと伝えなきゃなと思った。もう一つは、みんなから“分からないから言わなくていいよ“と言われていたけど、それは言わなきゃ分からない病気なんだということ。皆さんに知られていない病気だし、言葉はちょっと悪いけど“ハゲ“という括りにされていたりする。だから脱毛症という言葉を知ってもらえたらいいなとか、同じ症状の方が少しでも生きやすい世界になれたらいいなと思って公表させてもらった」。

 決断には、ファンからの後押しもあったという。「脱毛症を告白しようかなとファンの方に相談した。“ぴっぴがいいと思うなら良いんじゃない?“と背中を押して下さった。ファンの皆さんは今も全く変わらないし、私は恵まれている」。ファン歴3年のさいともさん(47)は「頑張っているから、応援したいという気持ちが強くなった」、ファン歴1年半のまるみさん(46)は「ずっと辛かったと思う。泣く夜もあるかもしれない。でも私たちの前では、いつもの可愛いぴっぴでいてくれている」と話す。

 一方、メンバーはどう思ったのだろうか。小田あずみは「自分だったら正直無理なんじゃないかなと思うぐらい、変わらず元気なぴっぴさんなので尊敬している」、美伎あおいは「うっかり“ハゲ“とか、そういう話を言うと、逆にぴっぴさんから“今、ハゲって言ったでしょ!“みたいに、拾って笑いにしてくれる」、室井ゆうは「ショックを受けたファンの人を見て、ぴっぴちゃんがショックを受けちゃうんじゃないかなというのがメンバーとしては引っかかる部分だった。でもぴっぴちゃんが良いならっていう気持ちで」と明かした。

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最終更新:6/13(木) 17:31
AbemaTIMES

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