ここから本文です

「子ども3人産め」に、怒りが落ち着いた今思うこと。日本の問題は女性の責任?

6/13(木) 10:45配信

LIMO

5月29日、自民党衆院議員の桜田前五輪相が同党議員の政治パーティーにおいて「結婚しなくていいという女性がみるみる増えちゃった」「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と来場者に呼び掛け、少子化問題について言及。この発言は批判を浴び、ネット上には怒りの声が溢れました。

「あ~、またこの人か」という呆れの気持ちとともに、「安心して子どもを産み育てられる社会にしていない政治が問題だろう」と、多くの人と同じようにこの発言には怒りを覚えた筆者。それからしばらく経ち、怒りが落ち着いたタイミングで改めてこの問題と向き合った今、ニュースを知った直後とは少し違う考えを抱いています。

桜田前五輪相発言の後を追うかのように飛び出した「ViVi」の広告企画

今になって筆者がすごく気になっているのは「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むように“お願いしてもらいたい”」という部分です。お願いすれば、女性は「わかりました」と頷いてその通りに子どもを産むもの、とでも言っているかのようで非常に不愉快に感じました。

この感情が芽生えたのは、女性誌「ViVi」(講談社)がWEBで展開している自民党の広告企画を知ったからです。

6月10日に始まった「ViVi」のこの企画は、「NEW GENERATION」と書かれたTシャツを着た若い女性モデルとともに、彼女たちが「こんな世の中にしたい」と考えたメッセージを発表しているもの。若い女性の政治参加を促す企画に思えますが、明らかに自民党のプロパガンダであるとの批判の声が相次ぎ、今なお大きな波紋を呼んでいます。

筆者はこの広告を見た時、「『女性誌を読むような若い女性は政治を知らないから、こういうファッションと結びつけておしゃれに見える企画をやれば簡単に支持者にできる』と思われているんだ」と感じました。女性は思慮分別や主体性を持たない存在だと思われている、と。被害妄想だと思う人もいるかもしれません。しかし、男性誌で同じような体裁の広告企画が組まれるでしょうか。

桜田前五輪相の発言の“お願いしてもらいたい”からは、「女性に『産め』と言えば産む」と本気で思っていることが透けて見えるようです。桜田前五輪相も「ViVi」の広告企画も、自分の人生を選択していく女性の意思決定や物事を判断する思考をないがしろにしていることに大きな違和感を覚えるのです。

1/2ページ

最終更新:6/13(木) 20:50
LIMO

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事