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白山市長「残念」 JDI白山工場休止

6/13(木) 14:40配信

北國新聞社

 中小型液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)が、白山工場(白山市)の生産を7月から休止する方針を明らかにした発表から一夜明けた13日、地元住民や従業員に不安が広がった。「とても悲しい」「雇用はどうなるのか」。市役所で会見した山田憲昭市長は稼働から3年を待たずに休止に至ったことに「当初は世界でトップになる勢いだったので業界の動きの早さに驚いている。非常に残念だ」と表情を曇らせた。

 白山工場は13日、生産計画に基づき稼働しており、従業員は通常通り出勤し、予定された業務をこなした。棟安孝司工場長は12日午後、従業員に対して稼働の一時停止や国内で1200人の早期退職者を募集することを説明した。

 白山工場が立地する白山市竹松町周辺で日課の散歩をしていた男性(70)は、キリンビール北陸工場建設の際に水田を用地売却したという。工場の威容を見つめながら「休止は非常に悲しい。キリンに続き万一、撤退となったら縁起の悪い場所という印象が広がってしまう。何とか再稼働してほしい」と願った。

 「当初は8千億円の売り上げが2兆円になるという壮大な計画でJDIが1700億円を投資した。こういう形になるとは…」。山田市長は会見で困惑の表情を浮かべた。山田市長は12日、公務で東京に出張していたため、JDI本社で同社専務から説明を受けたという。

 台湾と中国の企業連合傘下で経営再建を図るJDIの推移を注意深く見守りたいとし、「頑張ってほしい。今はそれしか言えない」と述べた。工場閉鎖の可能性も想定していることには「(閉鎖は)避けてほしい」と力を込めた。

 従業員の雇用確保に向けて「県と連携し、少しでもお手伝いしたい」と語った。白山市内は有効求人倍率が高水準で推移していることから「市内は人手不足感が続いており、吸収はしやすいのではないか」との見方を示した。

 JDIは白山工場を9月末までに再稼働するかどうか判断する方針で、同工場が手掛けるスマートフォン向けパネルの需要低迷が続けば閉鎖も検討している。

 国内では白山工場のほか、次世代車の進展で需要増を見込む車載向けパネルを生産する石川工場(川北町)と千葉、愛知、鳥取の各県に1工場の計5工場がある。構造改革に伴う石川工場の稼働に影響はない。

 JDIは、中国と台湾の企業連合から総額800億円の支援を受け、傘下入りする予定となる。中台連合は14日までに金融支援を機関決定するとJDI側に通知している。

北國新聞社

最終更新:6/13(木) 14:40
北國新聞社

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