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“初代”フラガール小野恵美子さんの歩み 23日、交流館開設

6/14(金) 10:00配信

福島民報

 “初代”フラガールとして活躍した舞踊家で、高校生のフラダンス全国大会「フラガールズ甲子園」を発案した小野恵美子さん(75)の歩みを紹介する資料交流館「エミコ オハナ」が二十三日、いわき市の自宅に開設される。フラダンスの歴史やフラ文化の継承施設として「フラシティいわき」の裾野を広げる役割が期待される。

 恵美子さんは現在、認知症を患い市内の高齢者施設で過ごしている。昨年、恵美子さんを囲む集いが市内で開かれた。恵美子さんを励まそうとスピーチし、踊る仲間を見て、身ぶり手ぶりを交え、喜々として話そうとする妻を目にした夫の英人さん(77)が「恵美子が生き生きとする時間を増やしたい」と資料交流館の開設を思いついた。

 同館では恵美子さんの現役時代の映像を見ることができる他、写真や衣装などを展示する。今後は周囲の協力を得ながら常磐炭鉱やフラガール、いわき市とハワイとの関わりなどを紹介する資料を充実させていく。一部屋はフラガールズ甲子園の軌跡を発信するスペースとする。九月までに支援者らと資料を準備し、一般の人が気軽に立ち寄れる環境を整える。

 「オハナ」はハワイ語で「家族」を意味し、血縁者以外の親しい友人や仲間にも使う言葉。恵美子さんをはじめとする「フラガールの歴史を次世代につなげよう」と英人さんが名付けた。

 恵美子さんは指導者から、踊りの背景を理解し、心を込めることが大切という「踊るこころ」を受け継いだ。英人さんは「『踊るこころ』は人生のあらゆる場面に必要。フラ関係者に限らず、多くの人に恵美子が受け継いだものを伝え、資料交流館がそうした人々が出会う場になれば」と未来を見据えている。

■福島県ハワイ移民の父 「勝沼富造研究会」発足へ

 小野恵美子資料交流館「エミコ オハナ」の開設に合わせ同日、「福島県ハワイ移民の父」として知られる三春町出身の故・勝沼富造の生涯に理解を深め、福島県と環太平洋との交流の歴史や文化を掘り下げる「勝沼富造研究会」が発足する。

 恵美子さんの夫・英人さんが会長を務め、趣旨に賛同した有識者らで結成する。同館に事務局を置き、関係団体と連携しながら活動していく。

最終更新:6/14(金) 10:00
福島民報

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