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その痛みは「王様」級 尿路結石の防ぎ方

6/14(金) 12:10配信

Medical Note

突然襲ってきた激痛で悶絶。脂汗を浮かべて顔面蒼白に――そんな人を目の当りにしたら、瀕死の重病と思い、どうしていいかわからなくなるかもしれません。救急搬送されるケースも多いこの症状の原因は「尿路結石」。食生活の欧米化や高齢化などにより、多くの方が苦しい思いを味わっています。再発も多いこの病気、予防が大切です。【国際医療福祉大学三田病院救急部長・志賀隆/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇仕事中に突然の激痛で救急搬送

45歳の男性は仕事中にわき腹の激しい痛みに襲われました。あまりに痛いためうなり声をあげて「いたーい!」と叫んでしまうほどです。同僚が驚いて救急車を要請しました。「うー」「いたーい」とうなりながら運ばれた病院では、診察と超音波検査から「尿路結石が疑われますね。痛み止めの座薬を使いましょう」と、早速対応が始まります。

◇尿の成分が固まって“石”に

尿路結石はわき腹の痛み、下腹部の痛み、吐き気、嘔吐(おうと)などが主な症状です。血尿や残尿感が出ることがあります。前述の男性のように、とても強い痛みが出ることもあります。

この痛みは、腎臓から尿道までの尿の通路(尿路)に「石」が詰まるために起こります。石は尿の成分が結晶化したもので、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどカルシウムを主成分とするものが8割を占めています。また、痛風の原因となる尿酸によるものも1割程度あります。

◇診察の手順は?

おなかが突然激しく痛む病気は他にもあります。救急の現場ではどうやって診断しているでしょうか。

〇診察
まず、診察でおなかの脇、痛い方の背中の方をたたくことによって痛みが強くなるかをみます。典型的にこれらの部位をたたくことによって痛みがとても強くなります。石の場所によっては、おなかの下の方を押すと痛みが出ることがあります。また体温が高くなっていないか、血圧や脈拍も確認。体温が上がっていれば尿路感染が疑われますし、痛みが強いと血圧や脈拍が上がります。

〇尿検査
尿検査では、石によって尿路に出血が起きていないかを調べます。また、尿路に細菌が感染してしまっていないかを、尿の中の白血球の数から予測するといったことなどをします。

〇超音波検査
超音波検査はベッドサイドですぐに行うことができますし、痛みも伴わず、CT検査と違ってX線による被ばくもないため、非常によく診断に用いられています。尿路結石では、詰まった石の上流の部分が腫れてきます。超音波検査では、腎臓の一部が腫れる「水腎症」が起きていないかも確認します。

尿路結石と似たような症状が出る病気に「腹部大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)破裂」があります。高血圧などによってできたおなかの血管の膨らみが突然破れてしまった状態で、すぐに手術をしなければならない深刻な病気です。超音波では腹部大動脈の状態もチェックします。

〇CT検査
CTには石のサイズや位置がわかるなどの利点があります。加えて、上述の腹部大動脈も含めておなかの中の臓器の状況がかなり詳細にわかります。ただ、単純なレントゲン撮影に比べて多くのX線に被ばくしてしまうのが欠点です。石は体質によってできてしまうものです。結石で症状が出るたびにCTを撮っていると、累積被ばく量が増えてしまうため好ましくありません。

私は、初めての尿路結石と思われるときにはCTを撮影しますが、過去に結石を経験したという患者さんには超音波と尿検査で終了するようにしています。多くの場合、石は自然に出されるもので、CTで診断しても超音波で診断しても結果が変わらない、という研究があるからです。

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最終更新:6/15(土) 0:17
Medical Note

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