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ドイツ人流の時間節約術、それを支えるカギは「冷たい食事」だった

6/14(金) 6:00配信

アーバン ライフ メトロ

ドイツの人たちの簡単に食事を済ます習慣「カルテス・エッセン」

 仕事に、家事に、育児。東京暮らしで、日々時間に追われているという女性は、少なくないことでしょう。時間の節約の仕方は人それぞれですが、海外の人たちはどのように時間を節約しているのでしょうか。日本人と共通点が多いといわれるドイツ人の興味深い時間の節約法を、東京理科大学教授でドイツ文学者の今村武さんに聞きました。

ドイツの食習慣「カルテス・エッセン」(5枚)

 今村教授に話を聞いたのは、その著書『食事作りに手間暇をかけないドイツ人、手料理神話にこだわり続ける日本人』(ダイヤモンド社)を目にしたのがきっかけでした。

 記者は元国際線CAで、外国籍の友人が少なからずいますが、北や中央ヨーロッパ出身の人たちの家庭での夕食が質素であることを感じていました。パンとスープだけということも珍しくなく、「北欧は税金が高いから、生活が苦しいのだろうか」と勝手に心配していたものです。

 ドイツ人は概して食生活が質素であると、同国での長期留学やホームステイ経験のある今村教授も指摘します。その理由のひとつに「料理に時間をかけないため」であることを挙げます。

 日本でも近年、「時短」「作りおき」「簡単」をテーマとする料理本が多く出版されていて、料理に時間をかけないように工夫している人たちが数多くいます。しかしそれを「手抜き」と受け取られて残念な思いをした女性もいるのではないでしょうか。

 ドイツの人たちの家庭での食習慣に「カルテス・エッセン」というものがあります。ドイツ語で「冷たい食事」という意味です。夕食を指す場合が多く、「これがドイツの人たちのゆったりとした、豊かな時間を生み出す要素になっているのです」と今村教授はいいます。

 カルテス・エッセンの一般的な内容は、パンとバター、そしてサラダ。それにプラスしてハムやチーズがあることも。買ってきてそのまま皿に盛りつけ、調理の必要がないため、時間がかかりません。使うお皿の量も少なく、食洗機の普及率が高いため、片付けも素早くできます。

 買い物や献立を考えるのに時間を要することもありません。そのため、食後は家族そろって団欒の時間をゆったりと過ごせるというわけです。ちなみに、欧米人は食材をまとめ買いしておくのが一般的で、日本人のように鮮度にこだわってこまめにスーパーに行かない文化があります。

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最終更新:6/14(金) 18:21
アーバン ライフ メトロ

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