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【広島から伝えたい】豪雨で水没した病院、地域の「命綱」が直面した危機 復興へ一歩ずつ【再配信】

6/14(金) 14:00配信

テレビ新広島

【再配信:内容は2018年12月11日初出時点のものです】

 西日本豪雨の災害から5カ月。豪雨災害では、住宅だけでなく住民の健康を支える広島県内の64の医療機関も被災し、地域住民の生活に大きな影響を与えています。
 そのうちのひとつ、浸水被害に遭った地域の総合病院が存続の危機に直面しています。地域住民にとって命綱となっている病院が、職員の雇用もままならない状況です。被災地の地元メディアであるテレビ新広島が取材しました。

病院が水没、医療機器やカルテが失われた

「茶色く濁った水が完全に町を覆っている状況です。道がどこにあって田んぼがどこにあったのか、その様子は現在はもう完全にわからない状態となっています」――。

今年7月、泥水に呑み込まれた三原市本郷地区。100人あまりの入院患者を抱えていた本郷中央病院にも、その水が迫りました。

 「避難したのははっきり時間は覚えていないけど9時ごろ。夜の9時に避難して、それからずっと夜中の1時2時ごろにはずーっと2メートル近くまで水位が上がってきて…」

 当時を語る谷本康信さんは、この地区の地域医療を担う本郷中央病院の院長です。入院患者や病院スタッフは2階に避難し全員助かったものの、診察スペースだった病院の1階部分はほぼ水没。合わせて3億円相当の医療機器や患者の病状を記録してきた大切なカルテも失われ、病院は休診することを余儀なくされました。

 医療機器は「全滅」。いま必要な機械はリースで借りていますが、今後、どの医療機器をそろえていくか、まだ計画もたてられる状況にないといいます。

 西日本豪雨では、本郷中央病院を含む95の医療機関が浸水や停電などの被害を受け、入院患者を転院させなければならなくなったり限定的な治療しかできなくなったりするなど、水害対策への課題が浮彫りになりました。広島県内では、12の市町で64の医療機関が浸水被害を受けました。1階の天井付近まで浸水した本郷中央病院のほか、地下の電源室に浸水した病院もあります。広島市や坂町などの6つの医療機関には土砂が流れ込み、復旧には長い時間を要しています。

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最終更新:6/14(金) 14:00
テレビ新広島

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