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【ブラジル】ダウン症の子供、ウーバーが乗車拒否 母親の訴えで発覚

6/14(金) 0:29配信

サンパウロ新聞

 旅客輸送のプロではない一般人が自家用車を使って有料で客を運ぶというサービスは、その運用に関して市役所が一定の規制を設け、事業者や実際にそのサービスを提供して収入を得る一般人ドライバーらがそれに対して反発するなど、サンパウロ市ではここ2、3年の間にすったもんだがあった。現在、そのサービス自体は交通機関の一つとしてサンパウロ市民の間ですっかり定着したようだが、プロではない一般人ドライバーによる問題行動が物議をかもすことは少なくない。

 11日付伯メディアは、配車サービスを行う事業者の一つであるウーバー(Uber)のドライバーがサンパウロ市内で、ダウン症の女の子の乗車を拒否したと伝えている。

 報道によると、イベントプロデューサーとして働くルアナ・ワタナベさん(33)は10日、娘のアナ・クララちゃん(7)をサンパウロ市内中心部にある学校へ連れて行くためにウーバーの車を呼んだが、乗車場所に到着したウーバーのドライバーはワタナベさんがダウン症の女の子を連れているのを見て親子の乗車を拒否した。

 ワタナベさんはこの件について「運転手が到着するのを見て私は車に向かって歩いた。彼(運転手)はアナ・クララを見て『すみませんが、私はその子供を乗せません』と言った。その言葉とともに車はすぐに通りを下って行き、いなくなった」とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿し、フォロワー達に自分が感じた怒りや悲しみ、そして「再び拒絶される」ことへの恐怖を明かした。

 ルアナ・ワタナベさんはまず、事業者であるウーバーに対してこの件に関するクレームを入れた。そしてその後、差別を受けたとして被害届を提出しようと警察署に向かった。しかしワタナベさんは警察署でも敵対的な扱いを受けた。ワタナベさんによると、警察署の代表者は「刑事事件ではない。することは何もない。被害届は受理しない」とワタナベさんに告げたという。ワタナベさんは「もし私が(被害届の提出を)望むのなら、私は弁護士と一緒に行かなければならない」と話す。ワタナベさんは結局、証拠がないということで被害届の提出はあきらめた。

 なお、ウーバーはメディア向けの声明の中で、乗車を拒否したドライバーの登録を無効にしたと述べている。

サンパウロ新聞

最終更新:6/14(金) 0:29
サンパウロ新聞

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