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【ブラジル】高齢者への暴力増加 被害者の6割は女性

6/14(金) 12:57配信

サンパウロ新聞

 ブラジルでは高齢者に対する暴力が増えている。通信社アジェンシア・ブラジル(Agencia Brasil)の12日付報道によると、女性・家族・人権省が実施した調査で、2018年の1年間に全国人権相談専用ダイヤル(Diaque 100)に寄せられた高齢者に対する暴力の告発件数は、前年に対して13%増の3万7454件に上っていたことが分かった。調査によれば、高齢者に対する暴力の85.6%は被害者である高齢者の自宅で行われた。また、暴力全体の52.9%は被害者の子によって、そして7.8%は孫によって行われた。
 女性・家族・人権省が設置する人権相談専用ダイヤル「Disque 100」は、児童および未成年者、高齢者、身体障害者、性的少数者、路上生活者、自由を奪われている人などからの相談や告発、そして人種差別や人身売買、奴隷労働、警察などの公権力による暴力、報道関係者に対する暴力、移民や難民に対する暴力などに関する相談や告発を年中無休、24時間体制で受け付けている。
 同省が11日に発表した調査結果は、男性高齢者よりも女性高齢者の方が暴力の標的になりやすいということを示している。昨年に受け付けられた高齢者に対する暴力の告発の62.6%は女性が被害を受けたというもので、男性が被害者となったものは全体の32.2%だった。被害者の性別が不明の告発は全体の5.1%だった。
 被害者の年齢は、76~80歳が全体の18.3%と最も多く、66~70歳が16.2%でそれに続いた。
 また、暴力を受けたと訴えた高齢者の肌の色(自己申告)は、白人が全体の41.5%と圧倒的多数を占めた。褐色人は26.6%、黒人は9.9%、黄色人は0.7%、先住民の血を引く人は0.4%だった。
 高齢者が被害を訴えた暴力の主なもの(複数回答)は無視(全体の38.0%)、心理的暴力(26.5%)、財物絡みの暴力(19.9%)、身体的暴力(12.6%)だった。
 高齢者に対する暴力の告発件数が昨年最も多かった州は、ブラジルで最も多くの人口が集中するサンパウロ州(9010件)で、ミナス・ジェライス州(5379件)、リオ・デ・ジャネイロ州(5035件)、リオ・グランデ・ド・スル州(1919件)がそれに続いた。サンパウロ、ミナス・ジェライス、リオの3州はいずれもブラジル南東部に属する。

サンパウロ新聞

最終更新:6/14(金) 12:57
サンパウロ新聞

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