ここから本文です

広島・福山のグリーンライン、二輪OK1年 多島美楽しむライダー行き交う

6/14(金) 22:23配信

山陽新聞デジタル

 広島県福山市・沼隈半島を縦断する県道「グリーンライン」で、暴走行為を禁止するため二輪車の乗り入れを終日禁止していた規制が昨年6月に深夜帯を除いて解除され、23日で1年を迎える。解除後、目立った事故は起きておらず、瀬戸内海の多島美を楽しむライダーたちが行き交うようになった。市中心部と景勝地の鞆地区を結ぶ観光道路に、利用者からは「将来的にライダーの聖地になれば」との期待もかかる。

 「景観の良さがグリーンラインの魅力。風を切って走るとやっぱり気持ちいい」。大型バイクで走っていた会社員小林祥さん(45)=同市=と同横山智彦さん(31)=同市=はそう話す。

 グリーンラインは水呑町から鞆町後地までの14・4キロ。鞆の浦や笠岡諸島を一望できる眺望の良さが魅力だ。道沿いには後山公園(鞆町後地)や市営公園ファミリーパーク(熊野町)などがあり、週末には大勢の家族連れらが訪れている。

 1974年に有料道路として開通。80年に無料化されたが、二輪車の無謀運転で事故が続発したため、県公安委員会が85年、二輪車の通行を終日禁止した。乗用車も2004年以降、午後11時から午前5時までの深夜帯を通行禁止とした。

 だが、ライダーや市民らから見直しを求める声が上がり、県内の暴走族が15年夏に消滅したことも背景に、速度規制(時速40キロ)はあるものの二輪車も深夜帯以外は通行可能となった。その後、大きな事故もなく、管轄する福山西署によると、昨年、同ラインで起きた物損事故は5件で、そのうち二輪車の事故は単独の転倒1件だった。

 7月の西日本豪雨では土砂崩れで全線通行止めとなったが8月に一部解除され、10月には全線が復旧した。

 ただ道路環境の悪さを指摘する声もある。規制解除後に何度もバイクで通っているという市内の50代男性は「でこぼこしていたり、落ち葉がたまっていたりと道は相当悪い。『道が悪かったな』となると、市外のライダーはもう一度来ようと思わなくなる」と漏らす。

 管理する県東部建設事務所によると、道路の舗装は交通量や老朽化の程度などにより優先順位の高い箇所から行っているとし、「関係者と調整しながら対応していく」とする。

 一帯でごみ収集や植樹などを行い、環境保全に取り組んでいるNPO法人「グリーンラインを愛する会」の丸山孝志理事長(71)=福山市=は「二輪車が入れないのは観光地として不完全。本来あるべき形に戻ってうれしい。景観と自然環境は日本有数。多くの人に愛される道になってほしい」と話している。

最終更新:6/14(金) 22:23
山陽新聞デジタル

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ