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サニブラウンも通った道から「為末2世」目指す

6/14(金) 17:49配信

西日本スポーツ

 ◆北九州高校陸上大会第2日(14日・トランスコスモススタジアム長崎)

 男子400メートル障害で昨秋のユース五輪(ブエノスアイレス)を制した東福岡高3年の出口晴翔(はると)が51秒57で優勝した。

【写真】サニブラウンのライバルは? 福岡で“史上最強”レース

 5月下旬の福岡県大会で50秒93の自己ベストを出したばかり。今大会も記録更新を狙っていたが、スタートのやり直しがあった影響で緊張が解けてしまった。「まったく納得がいかない。今後もこういう場面があると思うので、しっかり対応できるようにしないと」と2年ぶりの優勝にも反省しきりだった。

 2連覇がかかる全国高校総体(沖縄)の出場権を手にしたが、「高校レベルで止まりたくない。連覇はもちろん、記録を出していく」とさらなる高みを見据える。目指しているのは1996年に広島皆実3年の為末大がマークした高校記録49秒09の更新だ。高校生のうちに49秒台を出した日本人も為末だけ。卒業後に世界選手権で2度銅メダルを獲得し、五輪にも3大会連続で出場するなど世界屈指のアスリートへと羽ばたいた。

 為末の足跡を追う出口も、まず史上2人目の“大台”到達を見据えている。昨季までは1台あたり15歩を費やして跳んでいたが、今季は10台あるうちの4台目までを13歩に短縮。5~6台目を14歩、7台目以降を15歩にすることで、タイムを短縮する狙いがある。

 185センチと長身でストライドが広いため、今は14歩に切り替わる5台目で詰まってしまう。「詰まらずスムーズにいけるようになれば」と課題を見つめつつ、ゆくゆくは5台目まで13歩で跳べるよう進化させていく考えだ。

 次戦は27日に開幕する地元開催の日本選手権(福岡・博多の森陸上競技場)。参加標準記録は突破していないが、推薦で出場権が巡ってきた。48秒68の自己記録を持つ安部孝駿(ヤマダ電機)が優勝候補の筆頭で、他の実業団・大学勢も49秒台ばかり。エントリー25選手で最もタイムが遅い出口は「追い掛ける展開でどんなレースができるか。そこで49秒台を出せれば、東京五輪も狙いたい」と闘志をかきたてる。

 出口は日本陸上連盟による強化育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」の5期生だ。1期生のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高-米フロリダ大)は高校2年の2015年に200メートルで世界選手権(北京)出場を果たし、今月7日(日本時間8日)に100メートルで9秒97の日本新記録をマークした。同じ1期生だった女子やり投げの北口榛花(北海道・旭川東高-日大)も5月に64メートル36の日本新記録を樹立した。同じ「ダイヤモンド」の出口も輝きを強め、「為末2世」として世界で羽ばたく姿を追い求めていく。

西日本スポーツ

最終更新:6/14(金) 18:25
西日本スポーツ

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