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届かない優勝トロフィー…メッシ率いるアルゼンチン代表に足りない3つのポイント

6/14(金) 21:00配信

SOCCER KING

②ワールドクラスの守備者不在

 攻撃の中心は、誰が何と言おうとメッシだ。さらに今大会のチームには、セルヒオ・アグエロやアンヘル・ディ・マリア、パウロ・ディバラといったタレントも揃っている。では、守備の中心は? すぐに名前が出てこないところに、アルゼンチン代表が抱える問題の深刻さが見て取れる。

 GKはフランコ・アルマーニ、アグスティン・マルチェシン、エステバン・アンドラダの3人が招集された。それぞれ32歳、31歳、28歳だが、キャップ数はアルマーニとマルチェシンが4試合、アンドラダが1試合。強豪国のゴールマウスを任せるには、かなり不安がある陣容と言えるだろう。

 DF陣はマンチェスター・C所属のニコラス・オタメンディが中核だが、彼はクラブで不動の地位を築いているわけではなく、その他の面子も経験値の面で不安を残す。ミランダやマルキーニョス、チアゴ・シウヴァを擁するブラジル代表や、ディエゴ・ゴディン、ホセ・ヒメネスが立ちはだかるウルグアイ代表に比べると、タレント力では劣っている。21歳のフアン・フォイスには近未来の守備リーダーとして大きな期待がかかっているものの、まだ大きな信頼を寄せる存在にはなっていない。

③メッシを操り、メッシに操られるタレントの不在

 バルセロナには今も昔も、メッシを操り、メッシに操られるタレントが数多く在籍してきた。過去にはシャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタ、ロナウジーニョ、サミュエル・エトオらがいたし、現在ではイヴァン・ラキティッチやルイス・スアレス、フィリペ・コウチーニョなどが顔を揃える。彼らは、どこにボールを出せばメッシの能力を最大限に生かせるか、メッシに預けた後、どう動けばパスが戻ってくるのかを熟知しており、それが効果的な攻撃を生み出すことにつながった。

 しかしアルゼンチン代表では、メッシにボールを預けて「あとは任せた」となることが多い。リオネル・スカローニ監督も「メッシが近付いてきたら離れてスペースを空けるように。メッシがバイタルエリアに進入したら下がるように。メッシは独力で敵陣を突破し、決定的な仕事ができる唯一の存在だ」と選手たちに説いているという。実際、上述のニカラグア戦でメッシが先制点を決めた場面では、ドリブルを仕掛けるメッシに連動する動きは皆無で、アルゼンチンの選手たちは棒立ちでその動きを眺めるだけだった。これではメッシが封じられた際、他の手が打てなくなる。

 ただ、ニカラグア戦ではそのメッシとジオヴァニ・ロ・チェルソがプレー面で“共鳴”する場面が垣間見れた。メッシがロ・チェルソを探してパスを出し、リターンを受ける場面があり、またロ・チェルソがアグエロやマティアス・スアレスにラストパスを供給する場面もあった。ロ・チェルソが他の選手を繋ぎ合わせることができれば、メッシが前線で孤立する状況が解消されるかもしれない。

文=池田敏明
写真=Getty Images

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最終更新:6/14(金) 21:00
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