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知名度上昇の「令和おじさん」、期待は一時的と自己分析-菅官房長官

6/14(金) 9:21配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 新元号「令和」の発表役として社会で知名度を上げた菅義偉官房長官が、政権内でも一段と存在感を増している。5月の訪米ではトランプ政権高官と相次いで会談するなど外交舞台でも活動の幅を拡大。世論調査でも次期首相候補の1人として人気を集めつつある。本人は今の人気は一過性のものとして、安倍晋三首相を支える姿勢を徹頭徹尾崩さない。

官房長官としてこれまでに、外国人観光客の誘致拡大や携帯電話料金の値下げなどを主導。同長官を突き動かしているのは「国民から見て当たり前でないことが結構ある」という問題意識だ。官公庁の「縦割り」が障害となっているため、「政治が方向性を出さないとなかなか進まない」。

令和の時代に入って、特に力を入れている政策の一つが農林水産物の輸出拡大だ。4日開かれた関係閣僚会議では、吉川貴盛農水相らを前に「行政上の対応の遅れによって大きな可能性があるわが国の農産品の輸出が滞る事態は、早急に解消しなければならない」と檄(げき)を飛ばした。

政府は農産品輸出額を19年までに1兆円に増やす目標を掲げているが、菅氏は輸出に際して各国の衛生基準に合わせた審査に遅れがあることなどを問題視。4月に自ら主導して関係閣僚会議を立ち上げ、今月には農水省に各国との交渉から輸出審査までを一元化する組織を新設する方針を決めた。

先月のインタビューでは、1兆円達成後の目標額はまだ示していないが、「高い目標を掲げてやっていきたい」と指摘。「今まで遅れていた分、改革のやりようがいっぱいある」と意欲を示した。

異色の存在

秋田県出身の70歳。上京後にいったん段ボール工場に就職するが、その後、法政大学に進学。アルバイトなどで学費を稼ぎながら卒業した。衆議院議員秘書、横浜市議を経て、96年衆院選で初当選。総務相などを歴任し、12年の第2次安倍内閣発足時から6年以上にわたって官房長官を務め、在任期間は歴代最長となった。

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最終更新:6/14(金) 9:21
Bloomberg

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