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鶴イメージしたバレエでお披露目 特集・JAL A350初号機受領(デリバリー編)

6/15(土) 20:09配信

Aviation Wire

 日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350 XWBの初号機となったA350-900国内線仕様機(登録記号JA01XJ)。JALがエアバス機を受領するのは、統合前の日本エアシステム(JAS)が発注した中型機A300を除くと初めてで、ロールス・ロイス製ジェットエンジンも初導入だ。

【トゥールーズで引き渡されるJALのA350初号機】

◆植木会長「6年前の決断正しかった」

 JALのA350は、大型機ボーイング777型機の後継機。18機の標準型A350-900が主に国内線用777-200の、13機の長胴型A350-1000が長距離国際線用777-300ERの後継となる。このほかにオプション(仮発注)で25機購入する契約を結んでおり、最大56機導入計画だ。

 A350-900は、初号機から3号機までが特別塗装機。機体後部にA350のロゴを大きく描き、初号機は“挑戦”を示す「レッド」、2号機(JA02XJ)は“革新”の「シルバー」、3号機(JA03XJ)は“エコ”の「グリーン」を採用した。翼端はいずれもJALのシンボルカラーである赤を配した。エンジンは英ロールス・ロイス製トレントXWBを搭載する。

 JALは6年前の2013年10月7日に、A350を導入すると発表。6月11日付で初号機を受領した。13日にトゥールーズで開かれたデリバリーセレモニーには、社長時代にA350の発注を最終決断した、植木義晴会長も出席した。前日に現地入りし、実機を初めて見たという植木会長は、「6年前の決断は正しかったと、確信を得ることができた」と満足げな表情を浮かべていた。

◆日系初のエアバス大型機大量発注

 エアバスが日本の航空会社から大型機の大量発注を受注したのは、今回のJALによるA350が初めて。カタログ価格で見ると、確定発注の31機だけで総額1兆円を超える規模の契約となった。

 同社のデリバリーセレモニーは、毎回航空会社にちなんだ演出など、趣向を凝らしたパフォーマンスが繰り広げられる。今回はJALの鶴丸ロゴにちなみ、2人のバレリーナが鶴をイメージしたバレエを披露し、鶴丸ロゴがバレリーナの背中に映し出されると初号機がお披露目され、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

 セレモニーでは、エアバスのクリスチャン・シェーラーCCO(最高営業責任者)と、ロールス・ロイスのドミニク・ハーウッドCCOから植木会長に記念品が贈られ、植木会長からも両CCOに返礼品が手渡された。

◆クラスJ増席し3クラス369席

 A350-900の座席数は3クラス369席で、ファーストクラスが12席(2-2-2席配列)、クラスJが94席(2-4-2席)、普通席が263席(3-3-3席)。置き換え対象となる777-200(3クラス375席:ファースト14席、クラスJ 82席、普通席279席)と比べると、ファーストは2席減、クラスJは12席増、普通席が16席減となり、全体では6席減る。

 全クラスに新シートを導入。全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用画面を備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」を無料で提供する。

 すでに2号機も機体の組み立てやエンジンの取り付けが終わり、トゥールーズ工場で塗装作業などの工程を待つ状態だ。3号機は最終組立工場で、垂直尾翼などの取り付け作業が進む。

 9月1日の羽田-福岡線就航までは、パイロットや整備士、客室乗務員の訓練などに使用される。

*写真は43枚。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:6/15(土) 20:09
Aviation Wire

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