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育休取った男性記者、「こんなにほめられる?」とモヤモヤ 育休明け「仕事人間に戻った自分」にモヤモヤ

6/17(月) 7:02配信

withnews

■#父親のモヤモヤ

なぜ、父親は育児の主体としてみてもらえないのだろう。この「モヤモヤ」は、胸のなかに秘めたままにしておこうと思っていました。いまの社会で、仕事と育児のバランスで悩み、苦しんでいるのは圧倒的に女性です。そんななか、男性の自分がそれを言い出すことに、どこか遠慮してしまう気持ちがありました。

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記者(44)は2017年1月、長女(2)の誕生にあわせて6カ月の育児休業をとりました。なのに、育休が明ければ、意識は長年染みついた「仕事モード」に逆戻り。知らず知らずの間に、妻(43)との意識のギャップも生まれ、半年後には転勤。1年間の単身赴任となりました。あのとき、どうすればよかったのだろう? 「父の日」があったこともあり、この間避け続けてきた自分のなかにくすぶり続ける「モヤモヤ」と、向きあってみました。(朝日新聞記者・武田耕太)

6カ月の育休スタート

育休そのものは、妻の妊娠が判明したのとほぼ同時に取得することを決めました。子どもを育てるという経験はそのときの自分にとって、なにものにも代えがたい優先すべきものでした。家族はチーム。子どもが生まれる「スタート地点」から経験を共有することが大事だ、と思いました。

それまではどちらかというと仕事一筋。仕事を続けながら育児にかかわる選択肢もありましたが、私自身のこれまでの染みついた仕事のやり方からすると、結局ずるずると仕事のことを考え続け、思ったような育児ができずに思い悩むのではないか。だったら、この際、思い切って育休をとってみよう。

職場の理解にも恵まれ、6カ月間の育休生活が始まりました。

どよめく母親たち「うらやましい」「すごい」「どんな仕事?」

はじめて自治体の赤ちゃん教室に参加したときのこと。母親がずらりと並ぶなか、父親は私1人。自己紹介で「6カ月の育休をとっています」と話すと、どよめきが起きました。教室が終わると、「すごいですね」「うらやましいです」と話しかけられます。正直、悪い気はしません。

平日の昼間に長女を連れて児童館に行けば「お休みですか?」。「いえいえ、育休中なんです」。「えー、どんなお仕事なんですか?」。これが「鉄板」のやりとりで、ちやほやされます。百貨店のベビールームでミルクをあげているだけで、高齢の女性から「いまの父親はえらいわね」と声をかけられたことも。

大人になると、ふだんほめられることは、そうそうありません。人生最大の「ほめられ期」がやってきた! そう思っていました。ただ、それが続くと、だんだんと「こんなにほめられることなのだろうか?」というモヤモヤが湧いてきました。

育休中、考えていたのは「母乳が出ない私に何ができるだろう?」。その結果、基本的に食事をつくるのは基本的に私が担当。妻には育児に集中してもらうことにしました。

首がすわり、寝返りをうつ。母乳から離乳食へ。日々変化していく長女の姿をみるのは楽しく、あっという間に6カ月の育休は終わりました。

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最終更新:6/17(月) 7:15
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